
先ごろ発表された「全国ランニング大会100撰(2025年1月~12月開催大会)」。大会を選ぶ際、もっとも参考になる指標の一つです。あなたの推し大会は入っているでしょうか?
RUNNET(アールビーズ)が毎年発表する「大会100撰」は、実際に大会に参加したランナーによる大会レポへの投稿・評価をもとに選ばれるもの。大会の派手さや知名度ではなく、実際に走ったランナーの声が反映される、リアルかつシビアな評価です。
今回の「第26回全国ランニング大会100撰」は、2025年に開催された大会が対象。初選出は9大会で、その中には「東京レガシーハーフマラソン2025」「さいたまマラソン2025」「ひたちシーサイドマラソン2025」、そして愛知県の「第3回にしおマラソン」も名を連ねました。
都道府県別でもっとも多く選ばれたのは茨城県の7大会。次いで北海道、東京、長野が6大会。山形、千葉、静岡、愛知、兵庫が4大会で続きました。
前回の愛知県は「東海ハーフマラソン」1大会のみ。つまり今回は一気に4大会へ増加(静岡と並ぶ日がくるとは!)。愛知県はこれまで選出ゼロか、せいぜい1〜2大会が相場。4大会選手というのは大躍進といっていいでしょう。
愛知県から選ばれたのは、「第3回にしおマラソン」「第44回読売犬山ハーフマラソン」「鈴木亜由子杯 穂の国・豊橋ハーフマラソン2025」「東海ハーフマラソン2025」の4大会。
なかでも注目は「にしおマラソン」の初選出です。大会公式によると、第3回大会は2025年1月19日開催。フルマラソンの部には6,410人がエントリーし、5,771人が出走。大会レポではフルマラソンの部が90.3点という高評価を獲得しています。
選出ポイントとして挙げられているのは、三河一色産うなぎなどの給食、ボランティアや地域住民による沿道応援、茶畑や海など自然豊かなコース景観、そして運営面の改善など。まさに市民ランナーが大会に求める要素を、地道に積み上げてきた結果といえそうです。コース上に踏切待ちがあるという欠陥を補う魅力が認められたということでしょうか。
東海地方に目を向けると、岐阜県からは「第19回みのかもハーフマラソン」「いびがわマラソン2025」「おおがきマラソン2025」の3大会が選出。とくに「いびがわマラソン」は、サロマ湖100kmウルトラマラソン、館山若潮マラソンと並び、26回連続選出の3大会の一つ。さすが“おもてなし大会”の代表格です。
三重県からは「野口みずき杯 2025中日三重 お伊勢さんマラソン」と、県内唯一のフルマラソン「みえ松阪マラソン2025」がランクイン。いずれも地域色とホスピタリティの強い大会で、東海3県全体としては愛知4、岐阜3、三重2の計9大会。かなり存在感を示す結果となりました。
一方で、名古屋の看板大会であるはずの「名古屋ウィメンズマラソン」と「名古屋シティマラソン」は、今年も安定のランク外でした。
名古屋ウィメンズマラソンは、世界最高位のプラチナラベルを掲げ、ギネス世界記録を保持する大規模大会です。名古屋シティは(なぜか)「ジャパンプレミアハーフシリーズ」に名を連ねています。
しかし、少なくとも「大会100撰」という市民ランナー目線の評価では、これらの肩書きはなんの意味も持ちません。市民ランナーは、見かけの派手さやイメージにとらわれず、公正かつシビアに大会の良し悪しを判断しています。プラチナラベルやギネス記録といった外向きの勲章が、そのまま「走って満足できる大会」であることを意味しない。今回の結果は、そのことをあらためて示しているように思います。
もちろん、100撰に入らなかった大会にも素晴らしい大会はたくさんあります。参加者数や評価投稿数の関係で、どうしても埋もれてしまう地方の良大会もあるでしょう。それでも、大会選びに迷ったとき、「全国ランニング大会100撰」が大きな参考になるのは間違いありません。
さて、あなたの推し大会は選ばれていましたか?愛知県勢の大躍進を見ると、東海エリアのランニング大会のこれからがまだまだ面白くなりそうで楽しみです。