ご存知ですか?4月16日は「○○マラソンの日」。

桜の見頃もいつしかピークを過ぎ、各地で熱戦が繰り広げられた冬のマラソンシーズンも一段落しました。ウェアも少し身軽になり、新緑の爽やかな風を感じながら走れる、今年も心地よい暖かい季節がやってきました。さて、来週4月16日は、我々ランナーにとって非常にゆかりの深い記念日なのですが、いったい何の日かご存知でしょうか?

答えは、ズバリ「女子マラソンの日」です。時計の針を巻き戻すこと48年前の1978年(昭和53年)4月16日、東京都東大和市において「第1回女子タートルマラソン」という記念すべき大会が開催されました。「女子マラソンの日」は、まさにこの歴史的な出来事を記念して制定されたものです。

この「女子タートルマラソン」は、日本で初めてとなる女子限定のフルマラソン大会でした。記念すべき第1回大会には49名の女性ランナーが果敢に挑み、なんとそのうち46名が見事に42.195kmを完走するという素晴らしい結果を残しました。

初代女王に輝いたのは、市民ランナーの外園イチ子さん。3時間10分48秒という、当時の環境やシューズの性能などを考えれば驚異的とも言える好タイムでの見事な優勝でした。

今でこそ、大規模な市民マラソン大会では女性ランナーの華やかな姿が当たり前のように見られますが、当時はまだまだ「フルマラソンという長距離競技は、女性の体には過酷すぎる」と公然と言われていた時代です。

そんな逆風が吹く中で、多くの女性が見事に完走を果たしたこの大会の成功は、日本のスポーツ界に大きな衝撃を与えました。そして、この実績が大きな布石となり、翌年(1979年)の「東京国際女子マラソン」開催へと大きく弾みをつけたといえるでしょう。

ちなみに、女子タートルマラソンが開催されたのと同じ年の4月、海の向こうの米・ボストンマラソンにおいても、日本の小幡キヨ子さんが2時間52分34秒という当時の日本最高記録を叩き出す快走を見せ、見事6位入賞を果たしています。

1978年の春は、まさに日本の女子マラソン界が一気に夜明けを迎えた、エポックメイキングな季節だったのです。

当たり前のように誰もがフルマラソンに挑戦できる今の恵まれた環境は、こうした先人たちの熱い情熱と、切り拓いてきた道の上に成り立っています。日々のジョギングの最中、たまにはこうした奥深いマラソンの歴史にも思いを馳せながら走ってみるのはいかがでしょうか。いつものコースの景色が、ほんの少し違って見えるかもしれません。

<参考> ■女性ランニング小史(RUNNET)