フルマラソンのレースに出場するたび、毎回思うことがあります。それはスタート直前・直後の感覚が、「旅行」のとき(出発前後)に感じる楽しさとまったく同じであるということ。「マラソンを旅や人生にたとえる」という類の安い話とは違います。
有り体にいえばその感覚とは、「ワクワク感」「未知への期待」「ちょっぴり不安」といったところでしょうか。
3年前、初フルマラソンのスタート時に「この感覚、過去にも体験したことある」と思ったのですが、そのときはそれが何なのか思い出せませんでした。
「あ、これは旅に出るときと同じ感覚だ」と分かったのは2度目のレースのときです。おそらく私の脳波を調べたら、旅行へ出発するときとマラソンのスタート時は同じ波形を描くはずです。
大学や企業の研究室の皆さん、実験しませんか。「フルマラソンスタート時と旅行に出発するときの脳波が一致することを実証」なんて、何かの役に・・・立ちませんね。
不思議なことにこの“旅の感覚”、ハーフマラソンでは感じません。 10kmレースとなるとその感覚はさらに異なり、フルマラソンではあまり感じない「緊張感」が強くなります。
これはおそらく、フルに比べてペースがかなり速いので体が身構えるためだと思うのですがどうでしょう。
ちなみに、ゴール後に感じる「充実感」「達成感」はまた別の感覚です。当然、10kmよりもハーフ、ハーフよりもフルの方が飛躍的に大きくなります。
ウルトラマラソン(超長距離)には出場したことはありませんが、スタートやゴールのとき、自分がいったいどんな感覚に包まれるのか興味はあります。2~3年の内にサロマ湖デビューもいいかなと考え始めています。