波乱のウィメンズマラソンを観戦ラン!有力勢の苦戦、ララムリ女性の快走、そしてMGCへの切符は?

今年も「名古屋ウィメンズマラソン」を観戦ランしてきました。今大会は、2028年ロサンゼルス五輪に向けたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権を懸けた国内選考の重要なレース。時折5メートル以上の強風が吹き荒れるタフなコンディションの中、レースは思いもよらぬ展開となりました。

とにかく寒かった!風も強く、選手やボランティアの方々は苦労したと思います。いつものように1km地点から観戦ランスタート。有力選手たちはまだ団子状態です。

ララムリのフアナ・ラミレス・エルナンデスさんも好位置で通過。彼女は、名著『BORN TO RUN』でも広く知られる「走る民族」こと先住民族「ララムリ(タラウマラ族)」の女性ランナー。色鮮やかな民族衣装が目立ちます。事前の予告通り、ワラーチではなくナイキのシューズを履いていました。

結果からいうと、気になるタイムはなんと2時間48分25秒(33位)!自身のパーソナルベストを20分以上も更新する驚異的な快走を見せてくれました。

タイムにこだわるということで、ワラーチではなくランシューを着用

今回のレースでもうひとつ驚いたのは、優勝候補と目されていた国内トップ選手たちの苦戦。日本記録保持者の前田穂南選手は、序盤こそ先頭集団につけていたものの、19km付近でまさかの脱落。強風で身体が冷え、腹痛に見舞われるアクシデントがあったそうで、2時間31分21秒(21位)と厳しい結果に。

そして何より、地元・愛知のファンから最も熱い声援を浴びていた鈴木亜由子選手。上位進出、さらには優勝の期待も懸かっていましたが、今回は早々にトップ争いから脱落してしまいました。暑さに強い印象があるので、先週ぐらい気温が上がっていればもしかして・・・などと考えるのは無意味ですね。

同じくウィメンズマラソンと相性の良い安藤友香選手も上位に食い込むことができず、過酷な気象条件がいかに選手たちの体力を奪ったかを物語っています。

さて、1km地点付近でしばらく一般選手をお見送り。

その後、あちこち寄り道しながら名城公園方面をめざしました。

ふたたびトップ集団を捉えたのは勝負どころの35km地点過ぎ。トップ集団はシェイラ・チェプキルイ選手、アイナレム・デスタ選手、そして佐藤早也伽、加世田梨花の両選手でした。

前田穂南選手、安藤友香選手、鈴木亜由子選手ら優勝候補はかなり遅れて通過。ここで初めてレースの状況を知ったため、意外な展開に驚きました。

と同時に、あまりの寒さ(薄着で来てしまったのです)のため私の体力と気力も限界に。ランは中止して地下鉄にエスケープしました。時間的にトップのフィニッシュには間に合いそうもなかったため、コメダでゆっくりホットコーヒーを飲んで温まった後、フィニッシュ会場のナゴヤドームへ。

スタンドに座って一般ランナーのフィニッシュシーンをボーっと眺めつつ、今回の観戦ランを終えました。

さて、「MGCシリーズ2025-26」の女子最終戦(G1)に位置付けられていた今大会。この過酷なサバイバルレースを勝ち抜き、2027年秋に開催予定の「MGC(ロサンゼルス五輪代表選考会)」への出場権(チケット)を見事獲得したのは以下の6名です。

佐藤 早也伽(2位/2時間21分56秒)
加世田 梨花(4位/2時間22分53秒)
大森 菜月(5位/2時間23分45秒)
信櫻 空(6位/2時間24分34秒)
五島 莉乃(7位/2時間24分44秒)
村上 愛華(9位/2時間25分07秒)
(敬称略)

来年秋、地元名古屋で開催されるMGC本番が楽しみです。ロサンゼルス五輪に向けた戦いは、ここからさらに激しさを増していきます。次回のレースでも、ランナーたちの熱い走りに注目しましょう。