ナゴヤエリアに待望のランナー施設誕生<その1>

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ランナーズステーションに始まり、ジョグリス、ランベース、その他つぎつぎ登場する皇居周辺のランナー拠点。神奈川、大阪にも同様の施設が続々とオープンしています。しかしながらここ名古屋には、いわゆる“ランステ”的な施設は1軒もありません。

そんな寂しい思いをしていたところ、名古屋駅からほど近い歴史のまち岩倉に、ランナー向け更衣施設がオープンするとの情報が飛び込んできました。この春、ランナー向け更衣施設をオープンするのは、名鉄「岩倉」駅前(駅前というより駅舎)にある「人の駅いわくら」。

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人の駅とは、簡単にえば観光案内所であり、集会所であり、イベント会場であり、休憩所であり、ギャラリーであり・・・。まあ、そんな誰にも開かれたオープンな施設で、岩倉市の委託を受けた地元NPOの方々によって運営されています。

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「岩倉」というと、名古屋にお住まいの方の中には三河や岐阜ぐらいの距離感をお持ちの方がいるかもしれません。じつは私もそうでした。しかし実際は、名古屋駅から名鉄で最短11分(準急でも13分)という近さ。

所要時間は名駅今池間(地下鉄)とほぼ同じ。しかも特急以下すべての電車が停車するのでアクセスは申し分ありません。 そんな名古屋至近のまち岩倉にある「人の駅」がなぜランナー向け施設をオープンするかというと・・・そうです。五条川ですね。

人の駅から数分のところに、あの桜で有名な五条川が流れているのです。川沿いにはジョギングに最適な道が整備されていて、距離といい景観といい走りやすさといい、愛知県でも有数のジョギングロードとして名を馳せています。

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名古屋在住ランナーの中には「山崎川」を走った経験をお持ちの方も多いと思いますが、あの山崎川 四季の道周辺のような雰囲気が延々十数キロにわたって続いているといえば分かりやすいかもしれません。

さて、肝心のランナー向け施設の中身ですが、男女更衣室はもちろん、荷物預かり・コースマップ・飲み物・GPS貸し出し(GPSは団体利用の場合・要予約・先着2組))付きでお一人500円。駅のコインロッカーがおおむね300円ですから、更衣室や飲み物やマップが付いてこのお値段ならお値打ちなのではないでしょうか。

スポーツメーカーなどがスポンサーとなって運営する皇居周辺の施設と異なり、地元NPOさんが運営する“ランステ”なので、そうそう大きな設備投資はできません。ということで、シャワーの設置は断念したということです。

が、よく考えたらシャワーって本当に必要でしょうか。 そういえばシャワーを用意しているマラソン大会ってそうありませんよね。みんなタオルで汗ふいて、デオドラントシートや制汗スプレーで済ませちゃうじゃないですか。

レース好きの市民ランナーの方なら、シャワーがないのなんてまったく気にならないはずです。 大きな設備投資や派手な演出などなくても、要は着替える場所と荷物預けとおもてなしの心があればいいんです。

地方のランナー拠点としての新しい可能性に期待しましょう。オープン予定は4月23日。楽しみです。 ■お問い合わせ・詳細は「人の駅 いわくら」まで。 ■ランナー向け施設オープンのお知らせ(駅長ブログ)はこちら