日本の二大ハーフマラソン大会の一つ、香川丸亀国際ハーフマラソン。エリートレースだったころの硬派な雰囲気を残しながら、幅広いレベルのランナーが参加できる市民ハーフマラソンへと進化した同大会。快晴の空のもと、1万3千人近くのランナーが讃岐路を駆け抜けました。
丸亀ハーフの会場は県立丸亀競技場。目の前に現れた立派なスタジアムに、思わずテンション上がります。
当日は朝から陽ざしがあったため、気温は低いながら震えるほどではありませんでした。競技はまず、藤原新選手や設楽啓太選手など招待選手を含むエリートが先行スタート。 その後、3kmの部を挟んで一般ハーフの部が10:50にスタートしました。荷物預けがスタンドの3階に設けられていたためそこに至るまで長蛇の列ができており、あやうくスタートブロック入りに間に合わないところでした。
スタートはフィールド内ではなく競技場横の路上。混雑度合いは1万人規模の大会としてはこんなものかなという程度。マンモス大会では譲り合う寛容な心がないと楽しく走れません。
vol.1でも触れましたが、丸亀ハーフのコースはおおむねフラットで「高速コース」と呼ばれています。しかし実際には「前半上って後半下る」コース。 とくに「観光」や景観の変化を意識したコースではなく、していえば丸亀城が遠くに見える程度。よくいえば「記録狙いに徹した競技性の高いコース」です。
何度も言っているように「レースでファンランはあり得ない」主義ですから、今回も全力で挑みました。とはいえ、走力が著しく低下している現在、端から見ればファンランそのものだったもしれません。 丸亀ハーフは正直景観の変化には乏しいものの、それをカバーして余りある魅力があります。それはシンプルな一本道の折り返しコースなので、エリート選手全員の走りを間近に見ながら走れることです。 トップ集団はもちろん、先月の箱根駅伝で注目された神野大地選手などを走りながら激写。
折り返してからは「誰か知り合い走っていないかな」と探しながら走るのも楽しく、いつの間にか距離が進んでいるという感じ。 当日は陽ざしがあり、気温の割には暑い印象。このため給水はエイドごとに摂るように心がけました。水とスポーツドリンクが用意されていることはもちろん、テーブル数が多くて助かりました。
ハーフマラソンは全体的なペースが速いうえに選手数も多いため、エイドが混雑して思うように給水ができない可能性もありますし、不測の事態が起こることも考えられます。その点、都市型フルマラソン並みに給水テーブルが充実していると余裕を持って給水できるので安心です。 沿道ではほとんど途切れることなく、地元の方々が声援を送ってくれました。
学生を中心としたボランティアの皆さんもテキパキと自分に与えられた仕事をこなしていました。 フィニッシュは競技場内。やはりトラックを走ってゴールするというのはじつに気分がいいものです。
記録はともかく・・・充実したレースとなりました。ボランティアのみなさん、選手のみなさん、お疲れさまでした!