2007名古屋シティマラソン。

nagoya_kanban.jpg「2007 名古屋シティマラソン」を体験取材してきました。当日は快晴で絶好の行楽日和(天気が良すぎてカラカラだったので、決して「マラソン日和」とはいえません)。参加者も全種目あわせて1万8千人近くにのぼり、ランニング&ジョギングブームを裏付けるカタチに。  

1年前にレースデビューを果たしたのが、じつはこの名古屋シティマラソン(10kmの部)。当時の大会レビューを読み返すと、初レースの期待と興奮、完走できたことへの喜びが伝わってくる。

 

今回は昨年出場した「10kmの部」ではなく、「ハーフ(21.0579km)の部」にエントリー。今池、栄、久屋大通交差点を抜け、名古屋市役所の前を折り返すフラットなコースだ。 ハーフマラソンのスタート&フィニッシュ地点となる、 メイン会場の「瑞穂公園陸上競技場」。 例年より参加者が増え、メインスタンドやグラウンドは人でぎっしり。

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両サイドのスタンドもこのとおり。

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スタートまで時間があったので、 隣接する多目的広場のイベント会場へ。 スポーツショップや食べ物の出店はあるものの、 はっきりいって、大会規模に比べて寂しい。

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エリートランナー&陸連登録者対象の「名古屋ハーフマラソン」に続き、 私が出場する「名古屋シティマラソン一般ハーフの部」が10時10分にスタート。 写真はスタート直前の様子。 競技場のトラックでスタートを迎えるのは、 エリートランナーになったみたいで気持ちいい。

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序盤はいつものごとく人多過ぎでスローペース。3キロ地点ぐらいで徐々にばらけ始め、5キロをすぎるあたりからは自分のペースで走れるようになった。スタート時の気温は11.5℃だったものの、日差しが思ったよりも強い。

 

7キロ地点ぐらいに設けられていたエイドで早くも給水。頭から水をかぶる人もいた。 やがて折り返し地点の市役所前付近に到達。 写真の中央右に見えている建物は名古屋城・・・でなはなく、名古屋市役所。 走りながら撮ったのでピンボケ。

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16キロ地点ぐらいから「10kmの部」のコースと合流するため、スタート直後のような混雑ぶりに逆戻り。それも10kmの部の下位集団の方々にあたってしまったようで、ブレーキを余儀なくされる。

 

「疲れきっている状態で、人ごみを縫うようにして進まなければならないのはキツいな」と少しブルーな気分に・・・ところが!実際は正反対だった。 というのも、「前のランナーを抜かす」という行為が、かなりの「気持ちよさ」をもたらしてくれたからだ。

 

10kmの部の下位ランナーを次々にかわしていくたび、今まで経験したことのない心地よさを感じた。おかげでいつもは終盤でガクンとペースが落ちるところ、そのままのリズムでフィニッシュを迎えることができた。意外な心理作用の発見だった。

 

競技場に入り、トラックを1周してフィニッシュ。スタンドからはすべての選手に惜しみない声援が送られる。タイムは1時間34分32秒。自己ベスト更新で完走の喜びも倍増。

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フィニッシュ地点はこんな感じ。 ゲートやアーチがなくてちょっと寂しいかな。 でも、トラック上がゴールというのは気持ちいいものだ。

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<大会講評> イベント&ショップ会場(陸上競技場に隣接の多目的広場)は、大会規模に比べて寂しい、少ない、物足りない。今回は遠く沖縄など、全国から参加者が集まったという。せっかく遠征してまで参加してくれた人たちにレース前後を楽しんでもらうため、もう少し工夫があってもいいのではと感じた。

 

たとえば「名古屋めし」のコーナーを作るとか、郷土色を出してもよかったのでは。だからといって、仮装ランナーが目立つ軟派な大会にはなってほしくない。硬派な競技性を維持しつつ、イベントとしても楽しめる。

 

たとえば「長野マラソン」がその成功例だと思う。 昨年も感じたことだけど、どことなく運営者の“お役所仕事”的な空気が漂っているように感じられてならない。大都市圏のマンモス大会でありながら「ランナーズ 大会100選」の上位にランキングされないのも、「放っておいても参加者が集まる」という考えが見透かされているからではないだろうか。

 

ただしこれはあくまでも主催者側の運営姿勢。ボランティアの方々のレベルは高く、てきぱき、親切、温かい仕事ぶりだったことを付け加えたい。「いびがわマラソン(全国人気5位)」と並び、参加人数だけは「全国区」になりつつある地元(東海地方)の大会だけに、あえて苦言を述べさせていただきました。

 

その他。地下鉄駅が近く、交通の便は良好。ただし駐車場は一切用意されていない。どうしても車で来場したいという方は、あらかじめ一般の駐車場を探しておくしかない。着替え&荷物置き場は陸上競技場の建物内かスタンド。雨天は大混雑必至。女子更衣室は仮設テント。荷物は基本的に置きっぱなし。貴重品は有料で預かってくれる。

 

お楽しみ抽選会あり。参加賞はオリジナルTシャツ。ゲストはなし。オールスポーツ参加。コース上のいたる箇所に「AED」が設置されており、救護スタッフも充実していた。種目は「4km」「10km」「ハーフ」。近い将来、ぜひフルマラソンの部も設けてほしい。