相次ぐクマの目撃情報を受け「いびがわマラソン」がクマ対策を発表。

「風越山トレイルマラソン」、「浦河ピスカリマラソン」、そして11月3日に開催予定だった「蔵のまち喜多方健康マラソン(10kmコース)」など、クマ被害を考慮して中止になるマラソン大会が相次いでいます。

ナゴヤエリアの大会は今のところ中止の情報はありませんが、山間部に近いコースをもつ「いびがわマラソン」(11月9日開催)が参加者やボランティアの安全のためクマ対策を発表しました。

実際の被害はないものの、目撃情報が増加傾向にある揖斐川町。岐阜県が運営する「クママップ(県域統合型GISぎふ)」を見てみると、コースに近い場所にも出没していることがわかります。




いびがわマラソンのクマ対策は以下の3点。

①大会前日、コースを点検するとともに、ロケット花火または爆竹などを鳴らして、野生動物がコース上に現れないようにします。

②大会当日、前日と同じく、早朝とスタート直前の2回、コースを巡回し、花火等を鳴らして野生動物の出現を防ぎます。

③山中のエイドステーションにはクマよけスプレーを配備し、万が一の場合に備えます。

ウルトラマラソンやトレイルレースでは前にも後ろにも誰もいない“一人旅”状態になり、とても怖い思いをするケースがあります。

いびがわマラソンの場合はハーフかつランナーの数もそれなりに多いことから、警戒心の強いクマがわざわざ人がたくさんいるところに現れる可能性は低いと思います。

ただ、クマも冬眠前で殺気立っているため、何が起こるかわかりません。こうした運営側の対策は心強く、安心して走れるのではないでしょうか。

ランナー側も、食べ物の袋やカスを落とさない、ドリンク(とくに甘さのあるスポーツドリンク)の紙コップは確実にゴミ箱に入れるなど、クマを寄せつけないという意味でも徹底したマナー遵守が求められます。