あの超人気マラソン大会が財政難で中止に。

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東京マラソンや長野マラソンの例を出すまでもなく、各地のマラソン大会はいずれも異常なほどの人気ぶり。どこへ行っても「過去最高(の参加者)」という言葉を聞かない大会はありません。そんな中、日本でも指折りの人気大会が「今年度限りで中止」するというニュースが飛び込んできました。

その人気大会とは、毎年3月に行われる「京都シティハーフマラソン」。毎日新聞の記事(Web版)によると、京都市は『運営費1億4000万円のうち6000万円を拠出』しているそうで、しかも『安全上の理由から参加者をこれ以上増やすことはできず、参加料の増額も参加者減を招く可能性があり難しいため、増収に向けた対策は八方ふさがりの状態になった』とのこと。

メインスポンサー企業の業績不振もかなりダメージを与えているに違いありません。この「京都シティハーフマラソン」、日本でも数少ない「都市型マラソン」で、しかも舞台が日本随一の観光都市・京都ということでかなりの人気を誇っています。

“最後”の大会となる次回(2009年3月開催)も、締め切り日のずっと前に定員8,000名に達するほどの絶好調ぶり。それだけに“都大路ファン”は残念でならないでしょう。 心配なのは、連鎖反応で他の自治体が「マラソン大会中止」の動きに出てしまうこと。

基幹産業が傾き税収が激減している愛知(名古屋)だって例外ではありません。世界的な不況の泥沼には、マラソンブームを持ってしても勝てないというわけでしょうか。 ちなみに京都市では『東京のような大規模マラソンでの復活を目指し「関係方面と協議を進める」』そうです。

さらには『フルマラソンの開催実現を目指すための苦渋の決断をした。参加者には理解を求めていきたい』とさえいっているようなので、復活の可能性は高いといえるでしょう。楽しみに待ちたいと思います。