大阪、京都、神戸で都市型大規模マラソン誕生か。

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日本各地で開催される市民参加のフルマラソン大会。その多くは郊外や河川敷などがコースに設定されており、都心部で行われる大会となるとその数はぐっと少なくなります。大都市圏になればなるほど道路封鎖の影響が大きいため、開催は困難とされてきました。ところが2007年の「東京マラソン」の大成功により、他の自治体も都市型大規模市民マラソン開催に興味を持ち始めたようです。

大阪では橋下府知事が、早くて2010年度の開催をめざしているということです。「大坂国際女子マラソン」が吸収されるのか、あるいはまったく新たな大会として開催されるのか。いずれにしても楽しみです。

先日お伝えした「京都シティハーフマラソン」の休止。これについても京都府は、「将来の大規模フルマラソン大会化へ向けての準備」であると明言しています。実現すれば京都というロケーションもあいまって、かなりの人気大会になるのではないでしょうか。

同じく関西の神戸でも都心型の大規模フルマラソン大会構想があるようです。神戸新聞によると、すでに交通規制の影響について兵庫県警が調査を開始しているとのこと。

一昨日取り上げた「北海道マラソン」も制限時間の延長だけでなく、より市街地を走るコースに変更されることが決まっています。

大阪・京都・神戸と立て続けに大型市民マラソン大会が生まれれば、東京に一極集中ぎみのランニング文化が一気に関西へと広がる可能性があります。

東京と関西に挟まれた名古屋はといえば、ランニング専門ショップが市内に1店のみという現状からも分かるとおり、東京のランブームの足元にも及びません。

「名古屋国際女子マラソン」あるいは「名古屋シティマラソン(名古屋ハーフマラソン)」が市民参加型フルマラソン大会に生まれかわる、という話ももちろん皆無。このままではランニング文化まで不毛地帯になってしまいます。誰か率先して手をあげる人はいないのでしょうか。