愛知県内に2ヵ所ある「自然休養林(国有林)」の一つ、「定光寺」周辺の里山をトレイルランニングしてきました。定光寺は大阪~東京間を結ぶ東海自然歩道上にある自然豊かな地。以前レポートした「定光寺~弥勒山~道樹山~内津峠」コースの反対側(東京方面)に広がる里山を巡ります。
今回は、高根山(253m)と山星山(327.5m)の二つのピークを結び、定光寺に帰ってくる周回ルートを設定。距離にして12キロほどのお手軽コースです。 まずは定光寺駅の東側にのびる県道205号を東進。
500mほどで「定光寺公園」に到達します。公園の反対側にある東海自然歩道の入り口が、本格的なトレイルの始まり。
木段を登り切るとフラットで走りやすいトレイルが。
木漏れ日を浴びながら400mほど走るとアスファルトの十字路に出合います。
十字路を左に曲がってすぐ右手に再び山への入り口がありますから、「岩屋堂」方面へと進みます。
800mほどで高根山山頂に到達。眺望はまったく開けません。ちょっと残念。
高根山を過ぎると「労働者研修センター」という施設に突き当たります。「東海自然歩道」の矢印に従い、センターの敷地内を通って再びトレイルへ。1kmほど比較的緩やかなアップダウンを繰り返し、今回のメイン「山星山」に到達です。
しかし、山星山というロマンチックな名称にもかかわらず、眺望は一切なし・・・。山頂は写真のような感じ。木のテーブルとイスが置いてあるだけで、とてもここが山の頂とは思えません。ガックシきつつ、トレラン用バックパックに詰めたおにぎりを食べてしばし休憩。
山星山を過ぎた辺りからやたらと小さな羽虫がまとわりついてきました。走っているのに振り払えないのですから、ハイカーの方はさぞや不快だろうと思います。
木のトイレ(下の写真)がある地点が宮刈峠。ここを東(東海自然歩道)に行けば、以前紹介した岩巣山→岩屋堂→雲興寺→猿投山へと至ります。今回は暑さに体が慣れず疲労を感じましたので、素直に西に折れて定光寺へと戻ることにしました。
宮刈峠近くの「宮刈池」。美しい風景だったのですが、立ち止まると虫に襲われるのですぐに退散。
やがて県道205に合流、あとはアスファルトの歩道を走って戻るだけ。途中、右手にある「定光寺」に立ち寄りました。ここには尾張藩初代藩主・徳川義直の廟所(拝観料100円)があります。せっかくなので見てきました。
以上、コースの概略でした。スタート地点には無料の駐車場があります。JR定光寺駅が目の前ですから、電車でのアクセスも良好。 今回設定したコースに限っていえば、しっかり整備された遊歩道や木段、林道の割合が多く、残念ながら自然と一体になる感覚にはなれませんでした。それだけ易しいコースだといえますから、初めてトレイルランニングをするという方には最適だと思います。 ただ、熊の目撃情報があるようなので油断は禁物です。