人気の“ほのぼの系大会”がまた一つ消滅。

ほのぼの系大会の中では老舗の「宮島クロスカントリー全国大会」(広島)が、様々な理由により44年の歴史に幕を下ろすことが決定しました。今月26日の第44回大会がラストランとなります。 DSCN9759.JPG宮島クロスカントリー」は、地元の走友会「広島壮年走ろう会」主催の手作り大会。 厳島神社や弥山など、世界遺産を擁する“安芸の宮島”を走れる大会として人気を博していましたが、近年は参加者の減少に加え、メイン会場が工事で使用不可になることから10月の総会によって来年以降の開催を断念したとのこと。 3年前、第41回大会に参加しました。全国28都道府県から定員を上回る約2700名がエントリー。ほのぼの感あふれる会場は大いに賑わっているように見えたのですが・・・。海を一望のもとに見渡すコースも魅力的でした。 DSCN9792.JPG miyajima_7.JPG miyajima_12.JPG 運営するメンバー自体の高齢化など、外からは見えない様々な問題や葛藤を経て「終了」という結論に至ったのだと思います。 DSCN9739.JPG それにしても、“金太郎飴”状態の新興都市型マラソンが活況を呈する中で、知る人ぞ知る地方の名大会がひっそりと歴史に幕を閉じるのは残念でなりません。 同じく今年終了した鹿児島の「たねがしまロケットマラソン」など、低予算でがんばってきた魅力的な大会が力尽きるのを見るのはつらいことです。 希望の大会に外れたと一喜一憂している皆さん、都市型マラソンもいいですが、全国を見渡せば魅力的な大会はまだまだたくさんあります。豪華なゲストはいなくても、そこではきっと「おらが街のマラソン大会」本来の温かさを感じることができるでしょう。