針を背中にブスッ!猫のゆめたん、自宅で皮下点滴はじめる。

ゆめたんの腎臓の数値が思わしくなく、動物病院の指導のもと自宅で皮下点滴することになりました。最初は「絶対ムリ」と思っていたのですが、ネットで調べてみると自宅点滴している人は意外と多いことが判明。主治医の見本動画を何度も見直し、本番に備えました。


点滴は脱水を防ぐことが目的で、人間にも処方される「ソルラクト輸液」を入れます。


量は1回120ml、シリンジ2本分です。これを2日に1回実施。もちろんこの量と回数は主治医の指示です。


人間の場合、点滴というと血管に刺すのが一般的かと思いますが、猫は皮下、つまり皮と筋肉の間に針を刺します(皮下に輸液を貯めるため、お腹がたぷたぷに。それはそれでかわいいです)。

なんだか難しそうと思われるかもしれませんが、猫の皮膚はびよよーーんっとかなり伸びる(痛くない)ため、覚悟さえあれば意外と容易に刺すことができます。


最初はこの「覚悟」を持てなくて、恐る恐るビビリながらゆっくり刺してしまいました。しかも針先が皮を突き破る際の「ブチッ」という指先に伝わる感触が生々しく、そこで思わず力を緩めてしまったのです。


人間だって注射されるとき、おそるおそるゆっくり刺されたら余計に痛いし怖いですよね。これは猫もまったく同じ。

しかも人間の緊張が伝わるため、嫌がって逃げようとします。するとこちらも動かないように2人がかりで力を入れて押さえるため余計に怖がる・・・。

それでも諦めるわけにはいきませんので、初日は30分以上かけてなんとか成功。しかし先が思いやられました。

そして翌々日、2回目の点滴のときが。今回は初回のような愚は犯しません。とにかく平静を装い、緊張が伝わらないようにします。

何よりも針を刺すときは「躊躇せず一気にブスッ!」を何度も自分に言い聞かせ、余計なことは考えないように思い切って針を刺してみました。エイヤーーーッ!


するとどうでしょう!ゆめたんは無反応。針を刺されてることすら気づいていません。しかもゴロゴロ喉を鳴らしているではありませんか。


それからも1日おきに点滴を続け、1週間後 病院へ。検査の結果、腎臓の数値が改善していることが判明!点滴も1回1本に減らして様子を見ましょうということになりました。

皮下点滴はしばらく続けなければなりませんが、さらに数値がよくなるように2人でがんばろうと思います。