池の平ホテルのいきいき健康診断プログラムでは、「呼気ガス分析装置」を用いて二酸化炭素や酸素濃度などのデータを計測・分析。導き出された「AT値」と「最大酸素摂取量」から、ランナーとしてのポテンシャルを知ることができます。
ということで、「診断プログラム前半」篇からのつづきです。
ウォーキングからスタートして、徐々に上がっていくトレッドミルのスピード。計測中はおしゃべり厳禁なので、スタッフとの意思疎通は「自覚的運動強度指数」とゼスチャーで行います。
最初は余裕をかましていましたが、スピードが上るにつれてちょっと息が上がってきました。しかし、はるばる白樺湖まで取材に訪れたのですから、おじさんランナーの意地を見せつけなければいけません。
とはいえ、いくら表面上は平静を装ってもバッチリ数値に現れてしまうので、強がったところでスタッフにはお見通しです。 ときおり「がんばってください!」と声をかけられると、うれしくて思わず「はい!」と返事しそうになってしまいました。
15分ぐらい走った頃でしょうか、おっさんの強がりも限界に達し、苦しさに耐えられずついにオールアウト!スタッフにギブアップの意志を示しました。 トレッドミルのスピードが徐々に下がると同時に、大粒の汗がポタポタ。そのとき初めて大汗をかいていたことに気づきました。
終わってみれば、「もうちょっとがんばれたかな」と思いましたが、一定の水準に達した後は、いくら根性で粘っても数値は変わらないとのことでした。 しばし休憩した後、測定結果の説明です。AT値(無酸素性作業閾値)については同年齢一般男性の基準値の168%ということで、ランナーのはしくれとしての面目は保ちました。
一方の最大酸素摂取量は基準値の110%・・・。基準値は上回っているものの、平均よりもっと高いだろうと思っていただけに少しショック。インターバルトレーニングを積んで、来年リベンジです。 測定結果の解説に続き、次は私にオススメのエクササイズを教えていただきました。いちばん始めに行った体組成測定の結果、私は体幹部が弱点であることが判明。
この体幹部を鍛えるエクササイズ1つめは「ダウン腹筋」です。
座った状態から、ゆっくり上体を倒していくだけ。通常の腹筋は腰を傷めるだけで百害あって一利なし。このダウン腹筋なら、腰に余計な負荷をかけることなく腹筋が鍛えられます。 ストレッチその2は「全身キープ」。説明するまでもなく、以下の姿勢を20秒(3セット)キープするだけ。
簡単に見えますが、これがキツい!その名のとおり全身に力がみなぎり、3セット目のころには汗がにじみ出てきました。恐るべし全身キープ! つぎはミニ講座、「栄養カロリーチェック」です。ふだん摂っている食事内容を料理の模型で選び、「食育SATシステム」という機器に載せるだけでカロリーや栄養バランスが判明。自分に最適な食事メニューや足りていない食材をアドバイスしてもらえます。
定期的な健康診断と同じように、年に1回行なうのもいいかもしれません。 ※当日は取材ということで、省略したプログラムや講座があります。プログラムの流れも通常とは異なります。