世のランニング&健康ブームにのっかり、2008年も引き続きマラソン大会レビューやランニングネタをアップしていきたいと考えています。ということでさっそく、6日に開催された「第6回いちのみやタワーパークマラソン」を体験取材してきました。
一宮市は愛知県の西部に位置する都市で、織物産業が盛んなことで知られています。会場は一宮駅から3キロほどの木曽川河畔にある「一宮市光明寺球技場」。全国から5600人が集まったそうで、グラウンドもスタンドもぎっしり。
種目は1.5km、3km、5km、10kmと幅広く、家族全員で楽しめる構成。コースは「ツインアーチ138」という展望タワーを中心に広がる「138タワーパーク」内。ほとんどが公園内のサイクリングロードで、一般道はスタート時のほんの一瞬だけ。
10km部門では数人の「ペースメーカー」が、それぞれ40分、45分、50分でフィニッシュできるようにイーブンペースで走ってくれる。10km程度の大会でペースメーカーが走るのは非常に珍しい。
スタート地点で「サブ40(40分を切ること)」のペースメーカーを確認し、背後霊のようによりそう。この人にくっついていけば、ペース配分を気にすることなく自動的に夢の40分切りへと導いてくれるわけだ。 しかしそれはやはり考えが甘かった。
5kmを過ぎるあたりから徐々にペースメーカーの背中が遠ざかっていき、やがて視界から消えてしまった。終わってみればタイムは42分台で、前回のレースとほぼ同じ。まあ、正月の暴飲暴食による体重2kgオーバーでのこの数字なので良しとしよう。
「いちのみやタワーパークマラソン」は、1キロごとの距離表示、ペースメーカーの採用、貴重品預かり無料、選べる参加賞、制限時間無しなど、参加者本意の工夫やサービスを実践している良大会でした。とくに初めてレースに出場される方にはおすすめです。来年ぜひどうぞ。
<大会講評> コースはパーク内のサイクリングロードが中心。“市街地派”にはちょっと物足りないかも。ただし同じ道をぐるぐる回る周回コースではないので、景色に飽きることはない。距離表示はうれしい1キロごと。時間制限がないので、初めてレースに参加する人でも安心。かならず完走できる。
10kmの部ではネットタイムが計測(RCチップ)されるので、スタート時のロスタイムも気にならない。コースの途中に少しだけ未舗装路あり。参加賞はTシャツ、キャップ、タオルから好きな物を選べる。お楽しみ抽選会あり。
ランニンググッズや食べ物の出店の他、スポーツマッサージのサービスもある。完走後にスポーツドリンクとメロンパンとチョコレートがもらえる。記録証は即発行。更衣室、シャワーあり。一宮駅間をむすぶシャトルバスは往復無料。貴重品預かり無料(有料の大会が多い)。10kmの部にペースメーカーが出走(サブ40、45、50)。AllSports参加。
フィニッシュ後はみんなぐったりまったり。
にぎわうランニンググッズショップ。