2010「いちのみやタワーパークマラソン」。

ishi10hyoushi.jpg 第8回「いちのみやタワーパークマラソン」を体験取材してきました。最長種目が10kmにもかかわらず、フルマラソン大会並みのホスピタリティを用意している“いたれりつくせり”な大会です。

たとえば40分・45分・50分の各ペースメーカーの存在。10kmレースでペースランナーが走るのは非常に珍しいのではないでしょうか。ネットタイム(スタートラインからフィニッシュラインまでの実タイム)を計測してくれるのも、他の10kmレースでは聞いたことがありません。

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他にも、制限時間無し、1kmごとの距離表示、温水シャワー、無料シャトルバス、無料マッサージサービスなど、「あったらいいな」をすべて採用したような優良大会です。ただ、「コースが公園内」というのが好みの別れるところ。しかしそのマイナス面を補って余りある運営努力は評価に値すると思います。

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さてレースです。毎年、「いちのみやは5km」と決めています。シーズンを通して唯一の5kmロードレースでもあります。距離が短いぶん全体的にペースが早くなるので、スタート直前はピリピリと殺気立った雰囲気に包まれます。(写真は3kmの部)

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この大会だけはペース配分のことなど一切考えません。号砲が鳴ったらお祭り気分で中学・高校の陸上部員らしき選手の一団とともに猛ダッシュをかまし、付いていけるところまで付いていきます。そして1kmあたりで吐きそうになって玉砕します。でもいいんです、それで。それが楽しいのですから。

 

いちのみやタワーパークマラソンは、個人的にはトップファイブに入るぐらい良い大会だと思っています。しかし唯一「これはちょっと・・・」と感じたことがありました。それはレース終盤、残り2kmぐらいの地点からでしょうか、ジョギングの部の大集団とコース上で重なったときのこと。

 

ジョギングの部には多くのちびっ子(小学校低学年ぐらい)たちが参加しており、少し危険を感じました。小さな子どもたちのすぐ脇を大人がトップスピードで駈け抜けていくのですから、まさに一触即発。中には急に進路変更する子や斜めに駆け出す子もいて、「偶然事故が起こっていないだけ」に思えてなりませんでした。

 

せめてコースを左右に分けて選手を誘導するべきだと感じた次第です。その一点をのぞけば、これほど素晴らしい大会(10km)はありません。県外の方にも自信を持っておすすめできます。

 

<大会講評>

距離表示は1kmごと。コースは公園内ながらしっかり規制されているので気にならない。計時はRCチップ。給水あり。記録証は即発行。制限時間は無制限。ペースランナー出走。ネットタイムサービスあり(10km)。仮装の部あり(競技の部は仮装不可)。駐車場あり。無料シャトルバスあり。選べる抽選会あり(wiiやiPodなど)。会場のキャパは広くてじゅうぶん。トイレは必要じゅうぶん。食べ物屋台あり。ランニングショップ出店あり。賞品が選べる抽選会あり。選べる参加賞あり。フィニッシュ後、ドリンク、チョコ、パンのサービスあり。