NIKEの厚底が登場して以来、とくに上級者向けランニングシューズ市場において苦汁をなめ続けてきたアシックス。対抗を急ぐあまり迷走した時期もありましたが、ようやく対NIKEの武器が出揃いました。
ストライドとピッチ、2つの走法に応じて開発されたアシックスの新厚底シューズ「METASPEED」シリーズ。「走法別」という斬新な切り口は早くもランナーの心を掴んでいます。
アシックスの厚底への期待が一気に高まったのは、なんといっても先月行われた「びわ湖毎日マラソン大会」ではないでしょうか。鈴木健吾選手の日本記録更新もさることながら、川内優輝選手が7分台を叩き出したことに驚いた人は多いでしょう。
その川内選手が履いていたのがアシックスの厚底シューズであることがわかり、大きな注目を集めました。 びわ湖毎日からちょうど1カ月、ついにベールを脱いた「METASPEED」シリーズ。
はんぺんを二枚くっつけたようなアウトソールのMETA○IDEとは異なり、洗練されたデザインで安心しました。 ストライド走法ランナー向けモデルが「METASPEED Sky」。
ピッチ走法ランナー向けモデルが「METASPEED Edge」。
デザインの違いはアウトソールの形。Skyのほうが若干厚みがあり、丸みを帯びています。Sky、Edgeいずれも価格は27,500円。まあ、がんばった価格設定ではないでしょうか。
さらにはNIKEの厚底シリーズと同様、METASPEEDでも廉価版が用意されています。アシックスの厚底を気軽に体感できる「MAGIC SPEED」および「HYPER SPEED」は、METASPEEDシリーズの機能・デザインを踏襲した下位モデルです。
いまNIKEの厚底を履いているランナーの中には、「本当はアシックスが好き」という人も少なくないのでは? すでに川内選手がその実力を証明しています。はたして脱NIKEの動きは起こるのか!?固唾を呑んで見守りたいと思います。