アシックスやMIZUNOと比べ、今ひとつランニングとは縁遠いイメージの「デサント」。国内大手スポーツメーカーの一角を担う同社が、ついにランニングシューズに本格参入しました。
大手のみならず国内外から様々なメーカーが参入するランニングシューズ市場。最近ではNikeの厚底モデルが注目を集め、アシックスも同様の製品をリリースするなど時代は厚底にシフトしているように見えます。
そんな世間の流れの中で登場するデサントのランニングシューズだけに、「厚底2倍!」とかロンドンブーツみたいなのが出てきたらどうしようと心配していました。 しかし、発表されたのは予想を裏切る超絶硬派なランニングシューズ。最上位のエリートモデルを一見したところ、「ソーティ?」と見紛うほどのソールの薄さ。
厚底主流のランシュー市場に真っ向から勝負を挑むデサントの姿勢は、「新・薄底」というフレーズからもわかります。 この「原点 GENTEN」シリーズは、エリートモデルを筆頭に、レース、スピードトレーニング、そしてトライアスロンの4バリエーション。
いずれも競技志向の日本人ランナーに向けて開発された硬派な印象のシューズです。ただしその中身は最先端。ソールにはカーボンを採用し、「マラソンよりもスピードを求める10000mや駅伝におすすめ」(エリートモデル)と、スピードに特化しています。
敢えて「薄底」で勝負をかけたデサントの心意気は、果たして厚底になじみつつあるランナーの支持を得ることができるでしょうか。