“血が増えると熱中症に強くなる”って本当?!

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梅雨の中休みで比較的涼しい日が続いています。しかしすでに沖縄が梅雨明けしていることから、東海地方も今月末〜来月初めには本格的な夏が到来しそう。そこであらかじめ心得ておきたいのが熱中症予防です。

日本生気象学会によると、熱中症を予防するには血液量を増加させることが重要であるとしています。 血液量を増やすには運動が有効で、1回に300〜500mlの汗をかくような運動を数週間続けるだけで血液量が200〜300ml増加するといいます。

さらには運動後の30分以内に高い糖質(15-30g)と蛋白質(10-20g)を含むミルクなどの食品を摂取すると、その効果が倍増するとも。 結果として、この程度の血液量の増加で体温調節能が20-50%も改善すると結んでいます。

では、なぜ血液が増えると熱中症予防になるのかという疑問がわいてきます。日本生気象学会の解説をまとめると・・・ 人間は心臓に戻ってくる血液量を絶えずモニターしており、低下した場合は瞬時に皮膚血管拡張を抑制。これにより発汗量も低下→皮膚表面からの熱放射が減少→熱中症に陥る・・・というわけです。

だから血液量を増加させることで心臓から拍出される血液量に余裕ができ、その分、体温調節能が改善するのだそう。 本格的な夏を迎える前にある程度走り込んで血を増やすことが、暑さに負けない体づくりにつながるといえそうです。

■青文字部分は日本生気象学会より引用。