ステイホーム期間中は、ほとんどのスポーツその他の活動ができずにストレスと体重を溜め込んだ人は多いことでしょう。そんな中、唯一OKとされていた運動がランニングです。コロナ禍で逆にランナー人口が増えるのではないかと以前の記事で予想しましたが、いくつかの調査でそれが実証されました。
シューズブランド「ALTRA」を展開する株式会社ストライドが全国のランニング経験者を対象とした調査によると、withコロナにおいてランニングを始めた(再開した)人が増えていることがわかりました。 調査によると、自粛期間中に運動不足を感じた人は58.6%で、自粛前と比べて体重が増加した人は38.0%、体力の減退を感じた人は32.2%でした。
「自粛期間の前と比べて、ウォーキングやランニングを行う機会は増えましたか?」という質問に対しは59.5%が「増えた」と回答。公園などでランニングをしている人が増えたと感じた人も77.7%にのぼりました。
コロナ禍において、一人で気軽に取り組める運動不足解消法としてランニングを始める人が増えるのは自然な流れといえそうです。 では、こうした初心者ランナーが“急増”したことで気になるのが「ランニング障害」です。
ランナーの皆さんなら初心者の頃、膝や足底などいろんな部分に痛みが生じた憶えがあるのではないでしょうか。こうした痛みや障害を乗り越えて「ランナー」としての体が作られていきます。
(株)ストライドが2月に実施した別の調査によると、ランニングを始めてから1年以内に足の痛みや違和感を覚えたランナーは65.6%に上り、うち61.7%がそのために走るのをやめたり中断したりしたことがあると回答。
足の痛みや違和感の原因が「フォーム」または「シューズ」だと考えると答えた人が65.8%にのぼったうえ、92.3%がケガをしないためには正しいフォームとランニングシューズ選びが重要であると回答しています。
一方で自分のランニングフォームに自信があると答えた人は20.7%、シューズ選びに自信がある人も26.9%という結果に。ランニング習慣継続の難しさが浮き彫りになりました。
災い転じてナントカではありませんが、せっかく始めた(再開した)ランニング習慣ですから、痛みを乗り越え継続していただきたいものです。