当日は早朝から、前大会を上回るほどの大雨。結局、天気は回復することなく冷たい秋雨が降りしきる中でのレースとなりました。
会場入りが一歩出遅れたため、雨がしのげる建物内は大混雑。そこで、早々に荷物を預けて身軽になりました。
今回、初めてハーフマラソンの部に参戦。このためフルマラソンのスタート(ハーフの40分前)をゆっくり見届けることができました。 初めて目にする号砲直前のスタートライン。期待感と緊張感がみなぎっているようです。
一向にやむ気配がない雨の中、予定通り10時ジャストに号砲が打ち鳴らされました。
ランナーたちの満面の笑顔が、目の前をつぎつぎ通り過ぎていきます。雨でもみんな楽しそう。
ほとんどの選手が雨ガッパを着用。中にはゴミ袋をかぶった方もチラホラ。小雨ならまだしも本降りの中のレースでは、ゴミ袋の代用カッパは勧められません。
なぜならゴミ袋カッパは、首を出す穴がどうしても大きくなってしまいがち。このため早い段階で雨水がシャツに浸透することに加え、袖からも水がしみてしまいます。結果、走っても走っても体が温まらず不快な思いをする可能性が大。 この点、安価なカッパでもゴミ袋よりはシャツが濡れるのを遅らせることができます。いまどき100円ショップやコンビニでも簡単に購入できる使い捨て雨ガッパ。当日、会場でも50円で販売していました。
「雨の日のレースはゴミ袋をカッパ代わりに」というひと昔前の豆知識を未だに取り上げている雑誌やWebサイトを見かけますが、ゴミ袋はにわか雨や小雨しか通用しません。今回のように終始本降りの雨で、しかも気温が低い時期のレースでは気休めにしかならないでしょう。 それはさておき、雨の日の大会でもっとも大変なのがボランティアと応援のみなさんです。とくにボランティアは冷たい雨の中、何時間も同じ場所で作業を続けなければなりません。
いびがわマラソンでは地元の中学・高校生もボランティアとして大活躍。さすが「いびがわマラソンの授業」がある揖斐川町の子どもたち。みなさん雨にも負けずイキイキと活動していたのが印象的でした。
地元の支持を受け、「地元の人々に愛されている」からこそ、全国でも屈指のホスピタリティを誇る大会であり続けることができるのだと、改めて実感。 地元にすら愛されない大会は、いくら表面上お金をかけて華やかに演出しても、元々市民ランナーに視線が向いていないのでどこか薄ら寒い冷たさが漂っているものです。 大会スペシャルアドバイザー、高橋尚子さんも雨のなか懸命に選手を応援。きっと手は寒さでかじかんでいるはずなのに、何千人もの選手と笑顔でハイタッチ。
Qちゃんを気遣い、ほとんどのランナーはそっと手に触れるようにタッチしていました。そんな、選手の皆さんのやさしさにも感動しました。 明日はvol.2<レース>篇をお届けします。