暑い、苦しい、体に悪い・・・最悪な夏のマラソンですが、なぜか走りたくなってしまうから不思議です。さて、そんな夏マラソンの代表格 北海道マラソンで、ある珍しい光景を目撃しました。
その光景とはこちら。よーく見てください。ちなみに号砲30分ほど前のスターティングエリアです。
私はこの光景を見たとき、何か違和感を持ちました。
そう、ほとんどの選手が座っているのです。
「何が珍しいんだ」と思われるかもしれませんが、他のマラソン大会では、スタートブロックでこのように座って待機するなどということはほぼありません。大規模大会となると、30分以上前から並び始めるのはごく普通のこと。選手は我慢強く立ったまま待機します。 下の写真は北海道マラソンと同規模の長野マラソン。これも号砲30分以上前の様子ですが、座っている選手など一人もいません。
他のマラソン大会の写真もチェックしてみましたが、いずれも立ったまま待機していました。なぜ北海道マラソンだけ「座って待機」の光景が見られるのでしょうか。これはやはり気温に関係がありそうです。
すでに26℃まで上がっている状況の中、無意識に体力の消耗を抑えるため「座る」という行動を取るのではないでしょうか。逆に春秋冬の大会では座って待機していたら体が冷えてしまうため、必然的に「立ったまま待機」というスタイルになるのでしょう。
いずれにしても、ほとんどの選手が座って待機しているという珍しい光景を見られるのは北海道マラソンならではといえそうです。もちろん私も記念に「座って待機」を体験。1万5千人の選手がおとなしく体育座りしている光景は、なんともほほえましくもありました。