スタート時の気温は23℃で、レース中の最高気温は26℃まで上昇。とにかく暑くて熱かった大阪マラソン。本日はそのレースの模様(前半)をお届けします。
大阪城公園のレイアウトをうまく活用したスタート会場は、動線がシンプルで案内板も的確。歩く距離がやや長いものの、スタートまでの時間をゆったりと過ごすことができました。
当日は夏を思わせる強い陽ざしがふりそそぐ晴天。暑さにめっぽう弱いだけに、なんとなく不安がよぎります。8時前、荷物をあずけてスタートブロックへ。途中、豊国神社で参拝するなど観光気分でゆっくり移動しました。
スタートブロックまでの距離を示す看板も。けっこう歩きましたが、ほどよい準備運動になりました。
やがてスタートライン付近にさしかかると、選手たちが体力温存のために座って待機しています。このことからも、暑さに悩まされるレースになるだろうと覚悟を決めました。
刻々とスタート時刻が迫ってきてまわりの選手たちもソワソワ。招待選手やゲストランナーの紹介が終わりしばらくすると、いよいよ「1分前」のカウントダウン。
そして定刻どおり午前9時ジャスト、第4回大阪マラソンの開始を告げる号砲がなにわの空に響き渡りました。
スタートラインまでのタイムロスは2分弱。後ろを振りかえると、永遠に続くのではないかと思われるほど人・人・人だらけ。最後尾が通過するのはいったい何十分後になるのでしょうか。
3km地点を過ぎても、依然として巨大な団子状態でランナー集団が大移動。足元、前方に注意を払いながらゆっくりと進みます。
5km地点で初めてのエイドが。この時点でのどは渇いていませんでしたが、後々に備えて積極的に水分を摂りました。
あやうく見過ごすところでしたが、エイドが道路の両側に設置してありました。「だからどうした」と言われそうですが、これはかなり珍しい光景です。私はいまだかつて見たことがありません。 通常、道路の両側にエイドを設置することは警察に許可されにくいと聞きます。コース上で一番混雑する給水ポイントだけに、大阪府警が柔軟な姿勢を示したということでしょうか。 その後、なんばの交差点を右折して御堂筋へ。このなんば交差点はレース中3回通過することに。応援の方はここにいれば、選手に3回も声援を送ることができるというわけです。
御堂筋では車いすランナー、そしてトップ集団とすれ違い、元気をもらいました。
大阪市役所や中央公会堂が正面に見えてきたらもうすぐ10km地点。川沿いを東へ進み、片町を折り返してふたたび御堂筋へ。
京セラドームを過ぎたあたりがちょうどハーフ地点。ここまでは高架道路や林立するビルによって日陰になる部分が多く、それほど強い陽ざしを感じることはありませんでした。
しかし郊外へと進むにつれて日陰部分が少なくなり、つねに直射日光を浴びている状態に。暑さが容赦なく体力を奪い取っていきます。
30kmを過ぎるあたりでついに「歩け、歩け、歩け・・・」と悪魔のささやきが。
いつもなら甘いささやきを振り払い、なんとかフィニッシュまで踏ん張って持ちこたえるところ。しかし季節外れの暑さは思考を狂わせます。しかもタイミング良く(悪く?)目の前に強力な誘惑が現れてしまいました・・・。 vol.3<レース後半>篇につづく。