ボストンマラソンに挑む大南選手にエールを!

8月に行われるテグ世界陸上。その女子マラソン日本代表を決めるレースだった名古屋国際女子が中止となり、急遽海外3大会が選考レースに指定されました。そのうちの一つが、世界でもっとも伝統のある「ボストンマラソン」です。 nagoyajoshi10.jpg 4月18日(現地時間)に行われるボストンマラソンは、今年でなんと115回目!いくら日本が第3次ランニングブームだといったところで、この数字を見ただけでも“ランニング大国”アメリカには遠くおよばないことがわかります。 ボストンマラソンはいわゆる都市型市民フルマラソンですが、出場するには年代別に定められた参加資格タイムをクリアしていなければなりません。とはいえ、このタイム設定がキビシ〜。 たとえば35〜39才は男子が3時間15分59秒、女子が3時間45分59秒。40〜44才は男子3時間20分59秒、女子3時間50分59秒など。年齢が上がっていくほど設定タイムも緩くなります。ただし2013年以降はより厳しくなるのだとか。 しかし、確かにたいへん厳しい資格タイムではありますが、努力次第では不可能な数字ではありません。おそらく月間走行距離200〜300kmで達成できるレベルに設定してあるような気がします。 「がんばらなければ出場はムリ。でも、がんばれば不可能じゃない」。これそこが、ボストンマラソンが世界の市民ランナーを魅了してやまない所以なのかもしれません。努力を重ねて出場権を勝ち取るわけですから、スタートラインに立ったときの感慨もひとしおでしょう。 さて、このランナー垂涎の第115回ボストンマラソンに出場予定なのが、大南ツインズのお姉さん博美選手(ユティック)。来週の半ばに妹の敬美選手とともに渡米するそうです。そこで、名古屋RJでは博美選手に直撃取材。ボストンにかける意気込みを伺いました。 「今回は青梅マラソンからの派遣というカタチで参加させていただきます。名古屋国際女子が開催されるはずだった3月中旬あたりから故障気味で万全ではありませんが、一度は走ってみたかった歴史あるボストンマラソン。走れる事をすごく楽しみにしています。今できること、精一杯がんばります! 」 ・・・とのこと。そうなんです。じつは青梅マラソンに優勝したことで最初からボストンマラソン出場は決まっていたのです。世界陸上選考レレースに指定されたことで、モチベーションはさらに上がっているのではないでしょうか。 万全なコンディションではないということですが、来シーズンへの飛躍という意味でも気持ちよくフィニッシュラインを越えてもらいたいと思います。 ちなみに大南姉妹は5月から練習拠点を名古屋市内に移します(所属はユティックのまま)。まさに“ナゴヤの大南”復活!今後は市民ランナーと触れあう機会も多くなることでしょう。楽しみです。 ◎選考レースと主な出場選手は以下のとおり(日付は現地時間)。 ■ボストンマラソン(18日) 大南博美(ユティック) ■ロンドンマラソン(17日) 中村友梨香天満屋藤永佳子資生堂那須川瑞穂ユニバーサルエンターテインメント佐伯由香里ユニバーサルエンターテインメント野尻あずさ(第一生命) ■テグ国際マラソン(10日) 町田祐子(日本ケミコン