人生は“分かれ道”の連続です。「右へ行くか、左へ行くか」・・・右の道を進んだ後、ふと「もしあのとき左を選んでいたら」と夢想することはありませんか?今年、世界中の多くの人々がそんな思いをめぐらしたに違いありません。「もし、コロナが無かったら」と。
“分かれ道”の数だけ別の現実世界=並行世界(パラレルワールド)が存在するという理論物理学上の概念があります。
「もし、織田信長が本能寺で生き延びていたら」「もし、第二次世界大戦で枢軸国が勝っていたら」など、この並行世界を扱った作品は枚挙に暇がありません。
そんな「if(もし)」の世界を、これほど多くの人々が夢想する機会は歴史上稀ではないでしょうか。
もし、コロナが無かったら。 私の場合、2月は読売犬山ハーフに出場し、3月は東京マラソンとウイメンズマラソンの応援に出かけ、4月は13回目の長野マラソンを走り、8月は札幌で五輪のマラソン競技を観戦し、そして当たり前のように秋からのマラソンシーズンを迎え、今頃はラン仲間と忘年会で盛り上がっている・・・はずでした。
過ぎたことを思い返しても仕方がないとはいえ、いま1年を振り返るにあたり、SF的な視点でコロナが無いパラレルワールドを夢想するのも楽しいものです。
ただ一ついえるのは、信長が生き延びた世界を体験するのは絶対に不可能ですが、コロナが無い世界は確実にやってきます。
現在のwithコロナの世界が、まるで異次元の出来事だったように感じられる日々が少しでも早く訪れますように。