大阪マラソンの代表選考レース化で市民ランナーへの影響は?

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びわ湖毎日マラソンの消滅に伴い、大阪マラソンが男子の国際大会代表選考レース化する可能性が高まっています。国内では東京マラソンに次ぐ規模を誇る同大会。選考レース化で、一般市民ランナーへの影響はどのようなことが考えられるでしょうか。

びわ湖毎日マラソンの前身である「全日本毎日マラソン選手権」はもともと、第16回大会(1961年)まで大阪で行われていました。 もし大阪マラソンが男子選考レースになると、およそ60年ぶりに大阪の地へ“帰ってくる”ことになります(大阪マラソンは「読売」なので、「毎日」ブランドは消滅)。

ちなみに大阪マラソンの優勝タイムは第1回から2018年の第8回まではいずれも2時間11分オーバー。もちろん出場メンバーにもよりますが、仮にこれが国際大会選考レースと考えると少し物足りないタイムです。

しかし新コースにリニューアルした2019年大会では、従来の大会記録を4分あまり縮める2時間7分47秒を記録(アセファ・テフェラ選手)。 旧コースでの優勝タイムが海外のサブ10ランナーを擁しながら平均12〜3分台だったことを考えると、コースリニューアル後は選考レースを開催するにふさわしい大会になったといえるでしょう。

さて、大阪マラソンが選考レース化するということはつまり、現状「後援」の日本陸連が「主催」に加わるということでしょうか。それも含めて私たち一般参加の市民ランナーへの影響はあるのでしょうか。

まずメリットは、日本代表をかけたガチレースをトップランナーと一緒に走れるという点。折返しの対面コースでお目当ての選手の走りを間近に見ながら声援を送る楽しみもあります。現状、男子では東京マラソンでしか体験できなかったため、貴重な機会となるでしょう。

デメリットは・・・とくに思い当たりません。強いていえば、仮装についてより厳しい制限が課される可能性があることぐらいでしょうか(人によってはメリットかも)。

2009年の東京マラソンで、序盤だけトップグループに加わっていた仮装ランナーがTVで流れ、世界に恥をさらす事件がありました。陸連としては絶対に繰り返したくない出来事で、以降、仮装について厳しいルールが課された経緯があります。

大阪マラソンもすでに「仮装しているランナーはAブロックから出場できません」と定めていますが、選考レース化でより厳しいルールが課させる可能性があります。

いずれにしても、男子・女子両方の代表選考レースが開催されることになりそうな大阪。うらやましいかぎりです。