すべてのスポーツにはリスクがつきもの。マラソン大会でも毎年かならずといっていいほどどこかの大会で不幸な事故が起こります。
今月1日、タイで行われた2つのマラソン大会で計3人が亡くなるなど、大会数が極端に少ないコロナ下においてもそのリスクは変わらないようです。死に至らないまでも、心停止など重篤な状態に陥るケースはさらに多いでしょう。
日本スポーツ振興センターの統計によると、スポーツの現場で起こる死亡・重度障害事故原因のうち圧倒的に多いのが「突然死(主に心臓疾患)」で、頭部外傷、脊髄損傷、熱中症と続きます。
こうした状況をうけ、NPO法人スポーツセーフティジャパンでは、スポーツの現場における事故の3大原因を「トリプルH」と呼び注意喚起しています。
トリプルHとは「Heart」「Head」「Heat」の頭文字からとった言葉。 「HEART」はいうまでもなく心臓のことで、主に心臓疾患による突然死を表します。「HEAD」は頭。脳震盪や頚部外傷のこと。そして「HEAT」は熱中症を表しています。
このトリプルH、つまりスポーツの現場における事故の3大原因をつねに意識して予防策を講じることが不測の事態を防ぐことにつながります。「私は大丈夫」・・・そんな保証はどこにもありません。
とくに来春あたりから徐々に復活することが予想される、大規模市民マラソンを心待ちにしている方も多いでしょう。そんなとき、久々のレースだからといって張り切りすぎるのは危険です。
ではどのような点に気をつけなければならないのでしょうか。これについてはこちら(コニカミノルタランニングプロジェクト)にそれぞれの「H」ごとに詳細が記されていますので、興味のある方はぜひご一読ください。