2012いびがわマラソンvol.3<人気大会の真価>篇。

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市民マラソン大会の大敵といえば「雨」。悪天候の大会はおおむね評価を下げる傾向にある中で、今回の「いびがわマラソン」はおもてなしトップクラスの本領を発揮。評価を下げるどころか、逆に株を上げる結果となりました。 

スタート直後から本降りの雨が続いた第25回いびがわマラソン。「この雨だと沿道の応援は少ないだろうな」・・・と思いきや、スタート直後からぎっしりの人だかり。以降、ほぼ途切れることのない応援は、悪天候が嘘のように例年通りの盛り上がりでした。

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序盤に登場するちびっ子たち。雨に打たれながら一生懸命、選手に声援を送ってくれました。ここで涙した人は少なくないでしょう。

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いちばん大変なのはボランティアの皆さんです。さぞや寒かったと思います。中にはコース上で動けなくなった選手に自分のコートをかけてあげている方がいました。なかなかできることではありません。 今回はエイド周辺に無造作に捨てられている紙コップが少なかったように感じました。

 

雨のなか懸命に働いてくれるボランティアに余計な仕事をさせてはいけないという心理が働いたのでしょうか。 もっとも感動したのはフィニッシュ地点です。傘もささず、レインコートもなしで、ずぶ濡れになりながらもゴールした選手にタオルをかけたりドリンクを配ったりしてくれた中学生・高校生たち・・・。

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今回のいびがわマラソンには、主催者・ボランティア・沿道の応援の方々が一つになって、「雨に負けない大会をつくるぞ!」という、ある意味「気迫」のようなものを感じました。 トップクラスのおもてなしを誇る大会の真価は、逆境(雨)の中でこそ発揮される。そんな印象を持った今年のいびがわマラソンでした。