東海三県唯一の市民マラソン(市民すべてが出場できる自治体主催大会として)、「いびがわマラソン2017」を実走取材してきました。名実ともにナゴヤランナー最大のお祭りとして人気の「いびがわ」も今年で30回目。当日は記念大会にふさわしい爽やかな青空が広がり、祝賀ムードに包まれました。
30年前といえば、みなさん何をされていましたか?すでに走っていたという方もいらっしゃるでしょう。ちなみに第1回大会が開催された1988年(昭和63年)を振り返ってみると・・・流行語は「オバタリアン」「しょうゆ顔」、福原愛さんや福島千里さんが生まれ、『となりのトトロ』が上映され、明石家さんまと大竹しのぶが結婚し、ゴルバチョフがペレストロイカを推進・・・そんな年でした。 それから30年、いびがわマラソンは「元祖おもてなし大会」の下地を地道に育み続け、今に至ります。
30回記念大会の目玉といえば、なんといってもいびがわマラソン史上初登場の完走メダル。これ欲しさにエントリーしたという方も多いと聞きます。赤いリボンはマラソン、ブルーのリボンはハーフマラソン完走の証。
2012〜2015年の4年間は「雨のいびがわ」と揶揄されるほど雨天のレースが続きましたが、前回大会で久しぶりの晴天に。そして今年も揖斐川町に太陽の光が降り注ぎ、30回記念大会の晴れの舞台を明るく照らしてくれました。いや、むしろ暑かった・・・。
ともあれ、揖斐川町本来の美しい秋景色と雲ひとつない青空の美しいコントラストは、走っている最中も疲れを忘れさせてくれました。
そして今回も、いびがわマラソンは「地元の方々の手作り」であることを実感。中でも子どもたちの活躍は素晴らしかった。
もはやいびがわ名物の一つともいえる保育園・幼稚園児の“園対抗応援合戦”、野球少年たちの威勢のいい声援、中高校生の献身的なボランティア活動など、会場各所やコース沿道で子どもたちの活躍が光っていました。
こうしていびがわマラソンの「おもてなし精神」が継承されてきたんだなと、走りながら実感しました。 ※明日はvol2<レース篇>をお届けまします。