RUNNET(アールビーズ)の「全国ランニング大会100撰」(2019年開催大会)が発表されました。これは「大会レポート&評価」で市民ランナーから集計したデータをもとに、獲得点数上位100大会を選出したもの。市民ランナーの「本音」が色濃く反映されているため、大会選びの際とても参考になるデータです。
都道府県別にみると、東京都と北海道がそれぞれ8大会ランクインでトップ。東京ではここ数年内に始まった新興大会が目立っています。 北海道では看板大会の北海道マラソンを筆頭に、千歳国際、洞爺湖、サロマなど安定した人気を誇る大会のほか、比較的新しい函館、オホーツク網走などがラインクインしました。
前年は9大会ランクインしてダントツのトップだった長野県ですが、今回は災害によるダメージが響いたのか7大会でした。それでも東京・北海道に次ぐ成績は立派です。
長野県と同じく7大会ランクインしたのが、“フルマラソン王国”静岡県。しかも静岡、掛川・新茶、しまだ大井川、袋井メロンのフル4大会全て100選に入っいるのはさずがです。
その他、茨城県6大会、兵庫・埼玉5大会、千葉・岩手4大会、岐阜・神奈川・栃木が3大会、鹿児島・佐賀・京都・大阪・山口・福岡・群馬が2大会、香川・大分・愛媛・岡山・高知・愛知・宮城・島根・奈良・宮崎が1大会という結果でした。
愛知県は日本陸連主催大会を抱えているにもかかわらず、入選したのは読売犬山ハーフマラソン1大会のみ。ゴールドラベルやギネス記録など、市民ランナーにとってはまったくの無価値であることがよくわかります。
さて、こうして「ランニング大会100撰」の大会リストを眺めていると、あまり聞いたことのない大会(全国区ではない)が意外に多いことに気づきます。
このことは逆に、たとえ小さなローカル大会でも評価されるべき大会はしっかり評価されていることを裏付けるものではないでしょうか。 大規模マラソンばかりクローズアップされる昨今にあって、市民ランナーの良識と冷静な判断を垣間見た気がしました。
■全国ランニング大会100撰(RUNNET)