過去10回出場している長野マラソン。天候が読めないのは毎年のことですが、今回は最高気温が25℃と季節外れの高温レースに。会場到着時の日差しがすでに初夏を思わるほど強く、暑さに弱い私としては少なからぬ不安をおぼえました。
ただ、1週間前に30℃超えの グアムマラソンを走っていることから、「ある程度の暑熱順化は済んでいる」と自分に言い聞かせることで落ち着きを取り戻しました。
当日がいかに暑かったかというと、下の写真を見れば一目瞭然。そう、皆さん体育座り。この「座って待機」は秋冬のレースではまずあり得ない光景。夏に開催される北海道マラソンでは名物となっている現象です。
暑さ対策としてはまず、濃いめのサングラスを着用すること。人間が外界から脳にインプットする情報のうち、視覚が8割を超えるといいます。 夏のようにギラつく太陽光をサングラスで遮り、周囲を少し「暗くする」ことで脳に「日差しが弱い」と思わせる作戦。実際、これはかなり効きます。
もう一つは「常にずぶ濡れ作戦」。エイドごとに腕、脚はもちろん全身をずぶ濡れ状態に保つことです。躊躇なく頭から水をかぶるため、防水ではないスマホは携行しません。カメラはもちろん完全防水です。ただ今回はちょっとやり過ぎ、終盤にお腹が冷えて下り気味になってしまいました・・・。
さて、レースです。定刻8:30、いつものようにthe Canadian Clubのライブ演奏と高橋尚子さんのエールに送られ、自身10回目となる長野マラソンのスタートを切りました。
直近のフルマラソン出場は2ヶ月前の熊本城マラソン。このときはランナー人生2回めの4時間超えを喫してしまいました。夏マラソン以外では初めてサブ4を落としたことになります。こうした事情があったため、フル2大会連続の4時間超えは避けたいという焦りの気持ちがありました。
ということで、ペースはサブ4ギリギリのラインを設定(スタートロスの2分を含む)。最初の5kmは多少ペースの変動はありましたが、おおむね想定通りのラップを刻むことができました。
善光寺大門からつづくメインストリート。長野マラソンの前半のハイライトです。観光客を含む沿道の応援も多く、なおかつ下りなのでついついペースも気持ちも上がってしまいます。
前回の大荒れの天候とは異なり、爽やかな好天に恵まれた今大会。ランナーにとっては厳しいコンディションだったものの、沿道で応援してくださる方々やボランティアの皆さんは文字通り晴れやかな表情。
雪を戴いた信州の山々も青空に映え、ランナーたちに「これぞ長野マラソン」といった美しい景観を見せてくれました。
その後、とくに違和感もなく順調に走り続け、17km地点ほどでエムウェーブに到達。一段と応援の数が増える楽しみな地点の一つです。最初の給食エイドが出るのもエムウェーブであり、ここでランナーはパワーをため、気合を入れ直します。
なぜならこの先には長野マラソン最大の難所、五輪大橋が待ち構えているからです。 ※vol.3<レース後半>篇につづく。