初フルマラソンの舞台に長野の地を選んだのは8年前。以来、毎年“予選会”を勝ち抜いて出場を続けている「オリンピック記念 長野マラソン」。その間、震災の影響で中止になったり、季節外れの大雪に見舞われたりと、じつに様々な出来事が。そして迎えた第16回大会。市民ランナーとしての今後の在り方を考えさせられるレース内容・結果となりました。
前回の大雪とはうってかわり、スタート時(8:30)も寒さを感じないほどの陽気に恵まれました。
2年ぶりにゲストとして登場の高橋尚子さん。「9割以上の選手とハイタッチする!」と宣言して参加者を喜ばせていました。
そして昨年から長野マラソンのテーマソングを手がけるバンド「the Canadian Club」によるライブパフォーマンス。テンション上がります。
にぎやかなスタート地点周辺を過ぎ、そのまま西へ向かい長野市中心部へ。
前半のハイライト、善光寺参道からつづく中央通り。沿道には多くのギャラリー、そして長い下りになっているのでついつい飛ばしてしまうポイントです。
10km過ぎで受付会場だったビッグハットを左手にみてしばらくいくと、目線の先に信州の山々をのぞむことが多くなっていきました。
17km地点付近に位置する「エムウェーブ」も多くのギャラリーでにぎわうポイント。ここで初の給食(バナナ、まんじゅうなど)エイドが登場します。
エムウェーブを過ぎて「五輪大橋」を越えたところがちょうど中間地点。例年なら気合を入れなおすところですが、すでにかなり脚が疲労しており、じわじわとラップも落ち始めていました。 30kmを過ぎる頃には脚が完全に終わった状態に。それでもなんとかふんばれたのは、前回は大雪のためのぞめなかった美しい景観のおかげです。
もちろん沿道の皆さんの声援も大きな推進力になったことはいうまでもありません。
35km以降はキロ7分台をキープするのが精一杯。歩いちゃダメだという闘志ではなく、ただただ「早くゴールしたい」という一心で走り続け、なんとかフィニッシュ。
ゴール直後は座り込んでしまい、しばらく立ち上がれませんでした。今回は事前にロング(30km以上)を1本も実施できなかったため、本番で苦しむのは当然の結果ではあります。 どうもここ最近はフルマラソンを控えても緊張感がなく、「練習しなければ」というプレッシャーも感じなくなっていました。 しかし今回の長野で「練習しないと楽しめない」ことを再認識。レースを楽しく走り、気持ちよくゴールするため、そろそろ市民ランナーとして再起動する必要がある、そう気づかせてくれた今年の長野でした。