asics「ターサージールTS」試走インプレッション。

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ランニングシューズ(ロード)はasicsのターサーファミリーを愛用しています。先ごろ新たに購入したのが「TARTHERZEAL TS」。新興シリーズ「ZEAL(ジール)」のトレーニングモデルという位置づけです。

ターサーシリーズで初めて履いたのがゲイルで、その後、ゲイル→ゲイル→ブリッツ→ブリッツ、そして今回の「ZEAL TS」に至りました(その間、他メーカーシューズへの浮気あり)。燦然と輝く「虎走(Tiger Racer)」の文字はもちろん健在。

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さっそく試走してみましたので、その印象をお届けします。まずはこれまで履いていた「ブリッツ」との比較から。 ブリッツでもっとも特徴的なのは、かかと部分を包み込むように施された「レーシングスタビリティ」(高速走行時の安定感をもたらす機構)。正直いって、ビギナーモデルにありがちなゴツい印象でした(下の写真参照)。

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一方、ジールTSに搭載されたスタビリティ機構は、本来のターサーファミリーらしい(?)スマートなシルエットに仕上がっています。

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ジール他、新世代ターサーファミリーの最大の特長は、アウトソールに施されたV字型の高硬度素材にあります。いい意味で「硬さ」を感じさせ、かなりの反撥性も期待できそう。

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もう一つ、旧ゲイル・旧ブリッツと異なる点が、ベンチレーション(通気)の孔がなく、完全にふさがっているところ。夏のレースやLSDで履いた場合、かなり熱くなってしまうかもしれません(上が旧ブリッツ、下がジールのアウトソール)

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旧ターサーシリーズとの違いをチェックしたところで、さっそく試走に出かけました。実際に走ってみると、やはりアウトソールのV字型素材が効いているのか、いかにもターサーらしい反撥性と高速での安定感を発揮してくれました。

asics公式webサイトの商品説明にも書いてありますが、ひと言でいえば「反撥性とスムーズな重心移動を両立したライド感」という言葉がいちばんしっくりくるかも。「(いい意味で)硬いんだけど、スピードに乗れば乗るほど足の動きに連動してくれる」・・・みたいな。

まだ実戦(レース)未体験につき、シューズが持つ真の能力を計りきれていません。ターサー生誕30年を経過し、どのような進化を見せつけてくれるのでしょうか。レースデビューが楽しみです。

なお、このトピックはターサージールTSの印象を単純かつ主観的に述べているだけであり、安易に「ターサーが一番」だとか、読者にターサーを勧める気はまったくありません。「Aさんにとっての最高が、Bさんにとっては最悪」なのがランニングシューズの世界。

「自分に合ったランニングシューズがイマイチわからない」という方は、「ウインドアッププラス」のようなランニングシューズのプロがいるお店に出向き、アドバイスを受けた上で購入されることをおすすめします。