湘南国際マラソンが立ちション規定に続く新ルールを明文化。

「立ちション=失格・追放」を明確にルール化している「湘南国際マラソン」が、次回大会からまた新たな規定を加えました。私たち市民ランナーのマナー問題に一石を投じることになるでしょうか。 PB200340.JPG その規定とは、エントリー時に申告する「予測フィニッシュタイム」について。 多くの市民マラソン大会では、この「申告タイム」によってスタートブロックが割り振られる仕組みになっています。 速い人から順番に並ぶ・・・ごく当たり前のことなんですが、実際には自分の実力よりも速いタイムで申告するランナーが少なくありません。というか、ほとんどの方がそうしているのではないでしょうか。 ごめんなさい。申告タイムはあくまでも“予測”なので、私も“目標タイム”を入力します。ただ、ベストタイムより明らかにかけ離れたタイムを申告するほど厚かましくはありません。 フルマラソンならせいぜい10〜20分以内ぐらいの“サバ読み”が常識的(?)な範囲ではないでしょうか。つまりベストタイム5時間の人なら、あくまでも目標タイムとして4時間40分前後の数字を申告するのは、まあ許容範囲だと思いますがいかがでしょう。 ところが中には、軽いノリかなんなのかわりませんが極端に速いタイムを申告してしまうケースが少なくないようです。 こうした暗黙の掟を破る人たちが増えるとどうなるかというと、当然、選手渋滞が激しくなり、ときには危険を伴うこととなります。 そんな問題にズバッと切り込んだのが「湘南国際マラソン」です。次回大会(第8回)の要項に次の一文が赤字で追加されました───『申告タイムに著しく虚偽の申告があった場合は、失格とさせていただくことがあります。また、次回以降の参加をお断りさせていただきます』───。 ただ実際には、「著しい虚偽の申告」かどうかいちいち調べるわけにもいきませんので、この規定はこうした人たちを“牽制”する効果を狙ったものと思われます。 最近では「申告タイム」とともに過去数年以内の「ベストタイム」の記入を義務付ける大会が多くなりました。これもまた、「著しい虚偽の申告」を牽制する効果があると考えます。 もっとも、「申告タイム」はあくまでも「予測」なのでどのようなタイムを入力しようと「虚偽」とは呼べませんが、「ベストタイム」を偽るのは、まともな神経を持つランナーなら抵抗があるでしょう。 持ちタイムがない初マラソンの場合でも、普段の練習から自分がどれぐらいで走れるかだいたいの予測は可能です。「さっぱり予想すらつかない」という人は、制限時間いっぱいのタイムを申告したほうが無難かも。 ひと昔前の名古屋シティマラソンなどでよく見かけましたが、指定されたスタートブロックを無視して何食わぬ顔で前方にまぎれるマナー違反ランナーは問題外であることはいうまでもありません。 5486-1.html" target="_blank">東京マラソン