<レポ>ランステ主催「名古屋ウィメンズマラソン試走会」。
昨年につづき、ランナーズステーション(ランステ)主催の「名古屋ウィメンズマラソン試走会」をお手伝いしてきました。2月10・11日の2日間にわたり計120名(エントリーは160名)ほどの参加者をサポート。今年もたくさんの歓喜のゴールシーンに立ちあうことができました。
今回はFUNRUN758有志にガイドランナーなどを依頼。数カ月前から打ち合わせやコースを実際に走りながらのリハーサルを重ね、全国からの参加者を「おもてなしの心」で迎える準備をしてきました。
参加者の中には遠く北海道から2泊3日で来名された方も。お迎えする私たちも気合が入ります。
すでにフルマラソン経験者やベテランランナーもいらっしゃいましたが、ほとんどの方は30kmも走ったことがないという初心者ばかり。こうした方々の不安を取り除き、できる限り効率的に、かつ楽しく完走に導くことがガイドランナーの努めです。
当日は「キロ6分」「キロ6分半」「キロ7分」の3つのペースグループを、さらにいくつかの小グループに分けて走りました。1グループに2名のガイドランナーが付き、最後尾にはスイーパーという構成。さらにはサポートカー2台体制でコースを巡回し、みなさんの走りを見守りました。
フルマラソンの試走会は、最初のうちはみなさん和気あいあいとした雰囲気で進むんですが、距離を重ねるにつれてだんだん無口に・・・。
そして「リタイアしたい」という素振りを見せる参加者が増えてきます。ここからがガイドランナーの真価の発揮どころ。
リタイアさせるべきかそのまま走らせるべきか、ランナーの表情、足取り、訴える痛みの質、進行具合などを総合的に判断しなければなりません。
体調の異変ではない限り、制限時間内(ランステ試走会では7時間の制限を設けています)でゴールできる計算がたてば基本的には最後まで走っていただくよう後押しします。
なぜなら人生で初めて40km以上を走破したことによって得られる「自信」は計り知れないほど大きく、ウィメンズマラソンを控えた方々にとってかけがえのない財産となるからです。
35kmを過ぎたらとにかく声をかけ、激励しながら完走へと導きます。そして歓喜のゴール!
続々と帰ってくる参加者をガイドランナーや他の参加者がハイタッチで迎えます。ここにいる全員が心からの笑顔。初めてフルマラソンの距離を走りきれた安堵感からでしょうか、涙を流している人も。
試走会はレースでもなんでもありません。それにも関わらず、完走した方々全員が満面の笑みをたたえ、喜びを爆発させているのはなぜでしょうか。
みなさんの嬉しそうな表情を見るにつけ、単純な運動の積み重ねに過ぎない「走る」という行為が人間に与える作用の奥深さを感じざるを得ませんでした。
今回は完走を果たせなかった方も、本番はまた異なるパワーがみなぎってくるので大丈夫。3月10日、名古屋の地で歓喜の花を咲かせてください。