これが現実!? スポーツにお金をかけない人が急増。
日経MJの記事によると、健康への関心の高まりからスポーツを志向する人が増加しているそうです。それにもかかわらず、「スポーツにかけるお金は減っている」ことが調査により判明。流行やブームが必ずしも「お金」につながっているわけではないということでしょうか。
調査を行ったのは「日経産業地域研究所」。スポーツする頻度について、「ほぼ毎日」する人が2年前の調査より1ポイント増加し、逆に「全くスポーツしない」人の割合が5ポイント減少したそうです。(調査対象は全国の20~60代の男女1,000人)
具体的なスポーツとしては、1位が52.8%でランニング・・・ではなく「ウォーキング」でした。2位は20.9%でランニング・・・ではなく「柔軟体操・筋トレ」でした。そして3位にやっとランニングがランクイン(13.9%)。
ちなみに、とくに男性に多いのが「ゴルフ」「サッカー」で、女性は「ヨガ」「エアロビクス」などでした。
こうしてスポーツを楽しむ人が増えるのはいいことなんですが、問題はスポーツに対してお金をかけない傾向が強まっていること。
1年間でスポーツに使ったお金を訊ねた質問では、もっとも多い回答が「0円(21.4%)」という由々しき結果に。「5,000円未満」を合わせると、じつに半数近い人が1年もの長きにわたりスポーツに対して1円も使っていないことが判明しました。
スポーツする人は増えている。しかしスポーツにかけるお金は減っている。これはいったいどうしたことでしょうか。
日経MJは、「お金をかけずにスポーツを楽しんでいる人が多いようだ」と分析。たしかにウォーキングや柔軟体操にお金がかかるとは思えません。3位のランニングもしかり。基本的に「走るだけ」なので、お金を切り詰めようと思えばいくらでも可能です。
百貨店協会が初めて「ランニング用品」をトレンドとして認めたのは4年も前のこと。以来、ランニング市場は現在まで活況を呈しているように見えます。しかし実際はこうしたデータが物語るように、厳しい現実に直面しているのかもしれません。