いわて銀河100kmチャレンジマラソン vol.5「レース(中盤)」篇。

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フルマラソンのレースペースより1分も遅いのに「35kmの壁」が現れてしまったショックをなんとか立て直し、銀河なめとこライン手前のエイド(34.5km)を出発。57.5km地点まで続く長い長い上りに勝負を挑みました。 

「挑みました」なんてカッコつけてますが、すぐに跳ね返されました・・・。じわじわと落ち込むペースとは裏腹に、疲労の蓄積がぐんぐん加速。目の前には容赦のない上り坂が延々と伸びています。

 

花巻南温泉郷に入った頃でしょうか。距離にしてちょうど40kmぐらいだと思います。急にもよおしてしまいました(大小ダブル)。「これはまずい!」と少し内股になりながら必死にトイレを探しました。

 

なんとか1kmぐらい我慢したところで公共駐車場のトイレを発見。猛ダッシュをかまし個室に駆け込みました。マラソン大会のレース中、トイレに入るのは初めての経験でしたが、まだまだ先は長いのでまったく焦りはありません。

 

花巻南温泉郷を過ぎる頃からツーリングのオートバイがやたら多くなってきました。排ガスをまき散らしながら爆音を轟かし通り過ぎていくオートバイ軍団は、仕方がないとはいえストレスに・・・。 高度が上がっていくにつれ周囲の緑も濃くなっていきました。写真は豊沢ダム付近。「豊沢湖」とも呼ばれているそうです。

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沿道の景色も変化に富み、飽きることはありませんでした。みずみずしい新緑の中を走っていると、一瞬、疲れを忘れるような気がしました。

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宮沢賢治の童話にも出てくる「なめとこ山」。写真中央の山です。

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そんなこんなで、周りの景色を楽しむことで自分を誤魔化してきましたが、50km地点にさしかかる頃には疲労のピークに到達。心が折れそうになったとき現れたのがトンネルの入口です。事前に「トンネルは合計で2.5km続く」「トンネルを抜ければキツい上りは終わり」と聞いていたので、まさに救世主が現れたかのように感じました。

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実際、トンネルの中は天然のクーラーがガンガンに効いており快適そのもの。「こりゃ極楽だ!」おもわず心の中でそう叫んでいました。 そして長いトンネルを抜けきったところにエイド(57.5km)が。立ち止まって酢飯やコーラをいただき、後半戦に備えました。

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明日はいよいよ「フィニッシュ」篇です。どうぞご覧ください。