三河高原トレイルランニングレース2008。

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「三河高原トレイルランニングレース2008」を体験取材してきました。前回大会はあいにくの雨で走りを楽しむ余裕はありませんでしたが、今年は天候に恵まれたこともあり、森の中のレースをぞんぶんに満喫することができました。 

レース会場は愛知県新城市の「鬼久保ふれあい広場」。ちょっと前まで「作手村」と呼ばれていたエリアです。あの「OSJ新城トレイルレース」とはコースがまったく異なり、比較的ゆるやかで走りやすいのが特徴です。

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やたらキツいコースがもてはやされる昨今、本格的にもかかわらず「走れる」コース設定、しかも数少ない東海地方でのレースということで地元のトレラン愛好家を中心に人気を博しています。 今レースの距離はロングが24km、ショートが8km。昨年はロングが32kmでしたが、地元関係各位との協議の末、24kmのコース設定に落ち着いたようです。

 

スタート地点隣のグラウンドでは選手たちがウォーミングアップをしていました。雨天だった前回はスタート直前まで選手のほとんどが体育館内に待機していたため、このような光景は見られませんでした。

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私がエントリーしたのはロングの部。スタート直前はやはり緊張します。10:30の号砲一下、ウェーブスタート第一グループの面々とともにトレイルへと出発です。

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スタート直後に少し一般道を走り、砂利の林道を経て本格的なトレイルへと入っていきます。急な上りは無理して走っても体力を消耗するだけ。リズミカルに早歩きした方が結果的にタイム短縮につながります。

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今コースでは前半と終盤の2回、超ロングな直滑降(激下り)が出現します。重力に任せて一気に駆け下りる気持ちよさは、三河高原トレイルレース随一のハイライトといっても過言ではありません。 ただし、終盤で現れる同じような直滑降は地獄に変わります。

 

というのも、すでに脚を使い果たしているため一歩一歩の踏ん張りが利かなくなり、前半のように「重力に任せて下る」という走りができないのです。下りでは「技術より脚筋力」であることが、改めて思い知らされました。

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当日の気温は、涼しくなったとはいえ20℃前後。ランニングするには高温です。レース途中、気温が上昇することも考慮して650mlのボトル×2本を装備しました。コース上にエイドが3ヵ所設置してありましたが、6kmごととやや間隔が開いているため、時間がかかる私はドリンクを携帯した方がいいと判断しました。

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ちなみにエイドにはバナナ、パン、スポーツドリンク、水が用意されているなど至れり尽くせり。エイドごとに食べ物をいただきエネルギーを補給しました。 最後のエイドを過ぎてからは基本的に下り基調。残り1kmはアスファルトの一般道を走ります。少し余力があったのでスパートをかけて3人ほど抜きました。まあ、抜いたところで何がどうなるというわけでもないんですが・・・。

 

おかげさまで自分なりに納得のいくタイム(2:23:16)でフィニッシュすることができました。 ただ一つ、レース中にプチトラブルが発生。それはハチに刺されたこと。レース序盤、上り坂を歩いていたとき足首に激痛が走り、とっさに振り払うとハチらしき虫が飛んでいくのが見えました。あまりの痛みにヘビかと思ったほどです。ゴール後、刺された箇所を見てみたら毒針が刺さったままでした。

 

振り返ってみると、ハチに刺された痛みが逆に心肺の苦しさを紛らわせてくれたような気がします。ある意味、ハチにパワーをもらったというべきでしょうか。 <大会講評> 会場(鬼久保ふれあい広場)駐車場利用可(ただし事前に先着順で発行された駐車券を持っている選手のみ)。最寄り駅より無料のシャトルバスあり。

 

コースは適度にアップダウンがあるものの「走れる」トレイルがほとんど。序盤の長い下りでの直滑降(しかも路面は柔らかい土)が最高に気持ちいい。コースを示すリボンが分かりやすい。細かな距離表示がありがたい。コース上に数カ所トイレあり。要所要所に係員(学生さんのボランティア含む)が立って誘導、激励してくれる。

 

着替えは体育館、シャワーあり(有料)。ショップあり。テーピング&マッサージサービスあり。参加賞はオリジナルマグカップ、ドリンク、パワージェル。抽選会あり。