いわて銀河100kmチャレンジマラソン vol.6「フィニッシュ」篇。

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66.5km地点から「50kmの部」と合流します。ゾンビの群れのようになっている100kmの選手に、多くの50km組の方々が追い抜きざまに「がんばって!」と声をかけるシーンが印象的でした。 

66.5km地点には大エイドがあり、事前に預けた荷物が置いてあります。いちおう着替えも入れておきましたが、最初から着替えるつもりなどありませんでした。

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時間を大幅にロスしてまで着替える(ナンバーカードも付け替える)意味がいまだに理解できません。完走狙いのファンランなら別ですが。 大エイドではス岩手名物もいくつかいだだきリスタート。

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その後70km地点まではなんとか走れたんですが、それ以降は一歩一歩進むのがやっとの状態に・・・。中でも足(脚ではない)の痛みが尋常ではなく、一歩踏み込むごとに骨まで激痛が走りました。

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ひたすら歩いて、ストレッチして、歩いて、思い出したように少し走って・・・。そんな繰り返し。60km地点まで5分30秒〜6分30秒で順調に推移していたラップはいつのまにかキロ10分以上・・・。

 

そんな満身創痍の状態でも、不思議と「リタイアしよう」とか「完走できないのでは?」などと思うことはまったくありませんでした。沿道の応援、心の支え、そして「旅費の元とらなきゃ」という強い思いがゴールに向かって歩を進ませたのでしょう。

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カメラを構える動作がつま先に響くため80km地点以降の写真は極端に少なくなっています。85km過ぎからはちょっとした傾斜(下り)でも足(脚ではない)に激痛が走るため、歩かざるを得ませんでした。逆に上りになるとラクになるので走るという、前半とは真逆の展開に。

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やがて迎えた90.2kmのエイド。ついに残り10km地点までやってきました。「ついにキターー(;´∀`;)」思わず顔文字が頭に浮かぶほど嬉しかったのを憶えています。下の写真は、エイドを通り過ぎてから「やっぱり撮っておこう」と思い直して撮影したもの。ニュー・バランスの方々が励ましてくれました。

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このラスト10kmのラップは7分台〜5分台で推移。これはある意味「驚異的なラストスパート」だったと自分でも驚いています。 そして、ついに「残り1km」の表示が!この看板だけはカメラにおさめたいと思っていました。これを見たときの安堵感は言葉に表せません。

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フィニッシュ会場の「雫石総合運動公園」に入ると、私よりも興奮している様子のFUNRUN758同行メンバー2人が待っていてくれました。並走して励ましてもらいながら、ラスト100mの花道へ。 ラッキー(?)なことに前にも後ろにも選手がいませんでしたから、ギャラリーやボランティアやチアリーダーの皆さんの声援を一身に受け、贅沢すぎるフィニッシュを迎えることができました。

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フィニッシュ後、完走メダルと記録証を受け取りホッとひと息。シャワーを浴び、盛岡じゃじゃ麺、手作り焼売、オムレツ、お煮しめ、チヂミ、おにぎり、そして生ビールをいただきました。これらの飲食物はすべて無料(エントリー料込み)です。

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さて、レースを振り返ると、ひとことで言って「脚づくりが不十分でウルトラに出る資格がなかった」。それにつきると思います。100kmマラソンを心のどこかでナメていたのかもしれません。

 

「たとえサブ11に失敗しても、12時間を超えることはないだろう」と高をくくっていました。それがこのていたらく(12時間49分)・・・。 富士五湖、四万十、サロマ、はたまた次回のいわて銀河か・・・リベンジの舞台がどこになるかはわかりませんが、いずれ再戦することになるでしょう。

 

できれば競技性の高いレースで再チャレンジしたいと考えています。 以上で「第7回 いわて銀河100kmチャレンジマラソン」実走レポートを終わります。長々とお付き合いいただきありがとうございました。