夏マラソンの代名詞、「北海道マラソン」を実走取材してきました。私自身、 2010年大会以来2回目の出場です。2010年シーズンはマラソンのベストタイムを出した絶好調イヤーにもかかわらず、道マラではワースト記録を大幅に更新。「夏マラソン」の厳しさを身を持って知らされました。
あれから3年。再び北の大地に戻ってきました。2010年当時より確実に走力は落ち、体重は増えているものの、なぜか前回よりも早く走れる自信がありました。 なぜなら北海道マラソン=夏マラソンに対して畏怖を感じているのが自分でもわかっていたからでしょうか。
2010年大会ではとくに深く考えず秋冬のレースとほとんど同じペースで刻み、早い段階で失速。終盤のほとんどを歩くというみっともない大失態を演じてしまったのです。 戦略的に「歩き」が許容される(上位選手は除く)ウルトラマラソンやトレイルランニングと異なり、マラソンは「走り続けなければならない」スポーツ。
ましてや北海道マラソンの制限時間は5時間。暑い中、一定のスピードを保って走り続けなければならないところに夏マラソンの難しさ・厳しさがあるでしょう。 そしてそれは逆に秋冬のマラソン大会では味わえない面白さにもなっています。まず頭を悩ます(というか楽しいんですが)のが「ペース設定」。
暑さに強い人ならいざ知らず、前回の私がそうであったように秋冬レースと同じペースで突っ込んだら早々につぶれてしまいます。そこで、当日の気温・体感温度・陽ざしの強弱・湿度により、最低目標サブ4から3段階のペース設定を用意しました。
次は暑さ対策。エイドごとに頭から水をかぶることはわかっていたので、ボトムスは水を含んでペタペタすることがないハーフタイツを選択。トップスについては結果的にTシャツを選びましたが、当日ギリギリまでランシャツにするか迷いました。 水に濡れる=擦れやすくなるため、ヴァセリン(ワセリン)の用意もかかせません。
そんなこんなでいろいろと考えをめぐらしながら、前日は早めに就寝。本番に備えました。 本日は写真が少ないのでマラソンEXPOの様子を少しだけ。
明日はvol.2<レース>篇をお届けします。