ランニング習慣は人に幸せをもたらすことを実感。
仕事で熱海に行ってきました。ランニングとはまったく無関係の仕事ですが、取材先が数ヵ所あったため観光も兼ね走って回ることに。そこであらためて感じたのは、やはり観光地はランでめぐるのが一番、そして、ランニング習慣は人を幸せにする、ということ。そんな思いを強くする出来事がありました。
取材先の一つ、来宮神社でのこと。ここには徳川家の武臣にまつわる逸話で有名な弁財天と、1周すると寿命が1年伸びるといわれている樹齢2千年の大楠があります。
鳥居をくぐって本殿へ向かう途中、夫婦とおぼしき中高年の男女が何やら言い争っていました。
さりげなく聞き耳をたててみると、どうやらご主人は「大楠を一周しに行こう」と奥さんを誘っているようでした。これに対して奥さんは「バスがもうすぐ来るからそんな時間はない」との返事。
ご主人は多少ムッとしつつ「だいじょうぶだから行こう」と促しますが、路線バスの本数が少ないため次を逃がしたくない奥さんはイライラがヒートアップ。ついには激しい口調でののしり合いを始めてしまいました・・・。
夫婦水入らずで訪れた、楽しいはずの熱海旅行が台無しです。奥さんと大楠を回って思い出を作りたかったご主人。片や、バスを逃して待ちぼうけになる事態を避けたかっただけの奥さん・・・。
どちらも悪いわけではないのに、なんだか悲しくなってしまいました。で、そのときふと思ったのです。もしもこの夫婦にランニング習慣があれば、こんなつまらないことでケンカすることもかなったはずだ、と。
なぜなら(旅ランのススメにも書きましたが)、観光ポイントをランニングで結ぶ観光ラン・旅ランの移動は自分の脚。つまり、バスの時間、渋滞、駐車場待ちなど、旅行にありがちなイライラとは一切無縁だからです。
もしもあの夫婦がランナーだったとしたら・・・夫「大楠を一周すると寿命が1年伸びるんだって」 妻「あら、そうなの。じゃあ、二人で10周ぐらいしちゃいましょうよ!」・・・なんて微笑ましい光景が繰り広げられたはずです。
ランニングはときに人を幸せにする・・・間違いありません。