気温が40℃近くに迫る「酷暑日」は、立っているだけで汗が吹きだし不快なことこのうえありません。しかしそんな最悪のコンディションの中をあえてランニングする「酷暑日ラン」というアクティビティが存在することをご存じでしょうか。
名古屋でも夏の盛りは39℃を記録するほど暑くなりますが、そんな日は酷暑日ランの大チャンス。あえて、もっとも日射しが強くなる午後イチぐらいに走り始めます。
酷暑日は出歩いている人自体あまり見かけません。ところが、走っている変人は意外といるんです。前方からハアハアと大量の汗を吹き散らしながら走ってくるランナーを見ると、「馬鹿?」と呆れてしまいます。
そんな私も走っているわけなんですが。 ではなぜ蒸し暑くて不快で苦しくてウザすぎる酷暑日に走るかというと・・・自分でもわかりません。ただ、「これでもか」というぐらい汗をかくことが気持ちよさの一因になっているのは確かだと思います。
体内の水分という水分を放出するわけですから、まさに「究極のデトックス」といえます(医学的根拠なし)。
もう一つ。「外出するだけでも危険」といわれる日にあえてランニングというハードな運動をすることで、なんだか自分がストイックな人間になったような陶酔感を得られることがあります。
その陶酔感はやがて恍惚感に変わり、次第に意識がフワフワしてきて・・・ 「暑さで脳やられてるんだよ」という人もいますが、気づいたら無事に家に帰っているのでたぶんだいじょうぶだと思います。
ただ、(酷暑日に限りませんが)給水はこまめに「10分おき」と時間を決めて摂るよう心がけています。眼球が焼けると後がツラいのでサングラスは必需品。もちろんキャップも必須です。
まさにトリップ感覚の甘く危険な酷暑日ラン。今年は気温が上がってもせいぜい34~35℃にしかならない「冷夏」ですから、酷暑日ランは来年までお預けになるかもしれません。