某民放局でスポーツ中継を観るにあたっての注意点。それは「間もなく登場!」の「間もなく」がとてつもなく長いということ。一時期さんざん批判を受けたにもかかわらず、今回の世界陸上ベルリン大会でも同じようなことを繰り返しているようです。
とくに今回目立つのが、放送中頻繁に出てくる「今夜」という言葉。それは、「今夜、女子1万m決勝!」とか「今夜、男子100m決勝!」などといった使われ方をします。
この「今夜」とはあくまでもベルリン時間のことであり、日本時間ではおもに深夜~翌朝を意味します。それにもかかわらず、放送局はなんのためらいも注釈(現地時間とか)もなく、堂々と「今夜」表現を連発していました。
ちなみに女子1万mの決勝は、実際には日本時間の深夜2時25分でした。百歩譲って、2時台ならまだ「今夜」の範疇に入れてもギリギリセーフかなとは思います。
問題は「男子100m決勝」です。実際のスタート時間は日本時間の朝4時30分。さすがに「今夜」表現はアウトではないでしょうか。「ベルリンでは夜なんだから問題ないでしょ」という考えでプロデューサーがOKを出していたならあまりにも狡猾。
視聴者を愚弄しているといわれても仕方がありません。 しかも放送中は個々の競技のスタート予定時間について絶対に言及しないという徹底ぶり。「1分1秒でも視聴を引っ張ってやれ」という魂胆があまりにも露骨なのには驚きました。
何も分からない視聴者は「今夜」という言葉を信じ続け、気づいたら最大5時間待ち、あるいは眠っちゃってナマで観られなかった・・・なんて方もいたかもしれません。
さて、今日というより明日のメインはなんといっても「女子100m決勝」。スタート予定時間は断じて「今夜」ではなく、明朝4時35分なのでお間違えなく!