よく見る「トリムコース」ってどういう意味?
市民ランナーにはおなじみの「トリムコース」という言葉。ナゴヤエリアだと三好池を囲む「三好公園トリムコース」や、四日市市の「霞ヶ浦緑地トリムコース」が有名です。では、この「トリムコース」ってどのような意味があるのでしょうか?
トリムを英語で綴ると「trim」。その意味はランダムハウス英和辞典によると・・・
形を整える、そろえる、取り除く、都合のいいように変える、仕上げる、(飛行中の飛行機の)姿勢を直す、釣り合いを取る、(船の)喫水調整をする、積み荷を配置よく積み込む、飾りつける・・・などなど多岐にわたります。
おおむね、様々な分野における「整える」とか「調整する」といった意味合いで使われるようです。ということは、きれいにコースが整っているからトリムコース?
一見、ランニングやジョギングに関係がある言葉とは思えません。そこでさらによ〜く辞書を見てみると気になるイディオム例を発見。
run oneself into trim(走って体調を整える)
お!もしかしてこれでしょうか。体調を整えるコースだから「トリムコース」。さらに調べてみると、ズバリ解説してくれているウェブサイトを見つけました。
福島県いわき市の「21世紀の森公園」によると、トリムとは・・・『「トリム」は、バランスを保つことを意味するノルウェーの造船用語で、そこから「トリム運動」という言葉が生まれました。トリム運動は、1960年代後半にノルウェーで始まり欧米各所に広まった運動で、心身ともにバランスをとるためにスポーツで健康・体力づくりをしようとするものです。特に具体的な種目というものはなく、楽しみながらスポーツに親しみます。』・・・とのこと。
なるほど!「トリムコース」とは1960年代後半にヨーロッパで流行した「トリム運動」からきているんですね。
※写真は四日市の霞ヶ浦緑地トリムコース
わかりやすく意訳すれば「健康づくりコース」といったイメージでしょうか。こうして意味を把握してからトリムコースを走ると、なんだか背筋が伸びて、より健康になれそうな気がします。