第20回 信州爆水RUN in 依田川を実走取材してきました。タイトルからして通常のロードレースとは一線を画す爆水RUN。文字通り「川を走る」レースですが、その中身はアドベンチャー要素満載のハードで痛快なものでした。
爆水RUNは今年で20回目を迎える伝統ある大会。まずハッキリさせておかなければならないのが、泡だの粉だの最近のランブームに便乗して湧き出てきた色物ランイベントとはまったく異なるという点。 コースの途中に川があって適当にバチャバチャ走って終わり・・・みたいなファンランイメージのまま、生半可な気持ちと準備で臨んだら大ケガします。
激流、ヌルヌル地帯、足がつかない深み、ゴツゴツ岩場、消波ブロックの壁、トゲトゲ植物の攻撃、道がない笹薮など、息もつかせぬ天然アトラクションの連続は、ほぼアドベンチャーレースと考えて間違いありません。
コース自体は全長8km(鉄人コース)と短いのですが、私は2時間半もかかってしまいました。優勝タイムでさえ60分をギリギリ切るぐらい。このタイムひとつ取ってもいかにハードなコースであるかおわかりいただけると思います。
打撲、裂傷、転倒、水没あたりまえの爆水RUNですが、この危険と隣り合わせの過酷さがじつに愉快痛快!大の大人がヘルメットをかぶり、ひたすら川や河川敷を駆けめぐるこの楽しさはやみつきになりそう。
レース中の写真を見て「ずっと流されていればラクでは?」と思われた方がいるかもしれません。しかし、川の底には大きな岩がゴロゴロしており、とても優雅に流れていけるほど甘くはないのです。
とにかく「ナメたらケガする」爆水RUN。明日は怒涛のレース篇をお届けします。 ※この大会は川の水位によってコース取りが大きく異なります。今回は前日の大雨により水かさが増したため、難易度はかなり高くなってしまったようです。