信州爆水RUN in 依田川 vol.3 <レース後半>篇。

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スタートから2kmあまり。川底に足が着かないという想定外の事態に混乱し、一瞬パニックに。思い切り水を飲んで咳き込み、あやうく溺れかけてしまいました。 

水面に対して垂直に立つ状態でもがいていたため体が沈むということに気づき、すかさず平泳ぎの体制に。なんとか岸辺まで泳ぎ切り事なきを得ました。

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呼吸を整えて冷静に川面を眺めると、岸の近くは水深が浅く歩いている人もたくさん。最初から浅瀬ルートを通っていれば何の問題もなかったようです。 最初の折り返しポイントを過ぎると、今度は依田川の流れに逆らって進まなければなりません。遡上するアユの気分です。

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このレースで一番やっかいだったのが、川底に転がる石に付着した「藻」。これがヌルヌルしていて滑る滑る。

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たとえばヌルヌル加減がそれほどでもない場所なら、右足がヌルッと滑っても左足でふんばって持ちこたえることができます。 しかし藻が生い茂った全面ヌルヌル地帯の場合、右足がヌルッといったら最後、ふんばろうと体重をかけた左足までヌルッと滑ってしまい転倒が避けられません。川底は岩や石でゴツゴツしているため、転倒すると痛いんです。

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しかも川の水が撹拌されて濁っているため、川底がどのような状態なのかまったくわからないのもスリリングでした。

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当日の服装は主催者のアドバイスを無視して半袖・短パンという軽装。これは明らかに失敗でした。なぜならコース上の草むらには鋭利な葉やトゲを持つ植物が生い茂っていたからです。今でもそのときに負ったと思われる無数の切り傷がかゆくてたまりません・・・。

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さて、レースに戻ります。6km地点ぐらいでしょうか、やっと二つ目の折り返し地点を通過しました。終盤は水の流れに乗っていけるためいくぶんラクになります。この頃にはかなり水に慣れ、水深が深い場所では流れに身を任せて楽しむ余裕が出てきました。

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走れる場所ではできる限り走るよう心がけ、ゴールをめざしました。服装は失敗でしたが、トレイルシューズをチョイスしたのは大正解。川の中も河川敷も石がゴロゴロしていたため、通常のランシューでは突き上げの衝撃で疲労も倍増していたと思います。

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その後も泳ぎ、転び、流されながら、ようやく河川敷を上がって陸地へ。ロードを200mほど走り、なんとか制限時間内にゴールすることができました。

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終わってみれば足から流血していたり、スネの骨が腫れていたり、肩を打撲していたりと満身創痍でしたが、久しぶりにガムシャラになれたような気がします。

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今回のレポートではなんだかハードさばかり強調してしまいましたが、おもてなしも含めて今まで出場したレースの中で5本の指に入る良大会だと思います。とにかく、これほどハイテンションになれたレースは久しぶりでした。 次回は滑らないシューズを調達し、万全の体制でリベンジしたいと思っています。ボランティア、消防団、選手のみなさん、お疲れさまでした。