持久走嫌いなはずの中学生がランに夢中の謎。

昨年の5月頃、adidasが「ランニング検定」というプロモーションを実施したのを覚えていますか?私は3級という屈辱的な結果でしたが、みなさんはいかがだったでしょうか。栃木県のとある中学校では、もう10年も前から「ランニング検定」を実施しており、生徒の体力向上に貢献しているそうです。 runkeitei.jpg 「ランニング能力検定」を2002年から続けているのは栃木県小山市小山城南中学校。下野新聞によると毎年秋から冬にかけて行われており、参加は強制ではなく「自由」とのこと。 中学生といえばもっとも「走るの嫌い」な世代というイメージがありますが、『例年希望者が多く、体力テストの結果が向上するなど成果を挙げている』そうです。 検定は年に5回(9月〜翌3月)。生徒それぞれが好きな回の記録会にエントリーする方式がとられているそうで、これは大人のランニング大会に似ています。 『男女混合で走り、学校敷地の外周約750メートルを男子は4周、女子は3周走り』タイムを計測。つまり男子は3km走ることになります。中学生にしては本格的な距離です。 多いときは250人もの参加者があるというからびっくり。ランニング嫌いなはずの中学生が、なぜすき好んでエントリーするのでしょうか。 それは検定後にもらえる認定書に秘密があります。『タイムによってSS、S、A、Bの各級にランクされ認定書が授与される。SS、S級には校長からバッジも贈られる』とのこと。これは夢中になるでしょう。 大人の私だってマラソン大会の記録証を受け取るときはうれしいもの。ましてや好タイムの時は格別です。 持久走は他のスポーツと異なり、「努力がはっきり目に見える成果(タイム)として現れる」スポーツ。それだけにがんばりがいがあるというもの。 もしもこれが「ランクはつけません。みんなで楽しく走りましょう」なんてぬるい内容なら、誰も見向きはしないでしょう。 自分自身との勝負(他人との勝負ではない)を楽しむ要素は、少なくとも私のラインニングライフの根幹です。