日本中でクマの被害が相次ぐなか、長らくクマとは無縁と思われていた小牧市・犬山市でついに目撃情報が出ました。
これまで愛知県でクマ(ツキノワグマ)といえば、奥三河〜豊田市山間部にかけての目撃情報が大半でした。
年によっては瀬戸市で少し目撃されることはありましたが、その先の春日井市・小牧市・犬山市での目撃情報はここ10年は聞いたことがありません(棲息していたかもしれませんが、あくまでも目撃情報の届け出がなかったということです)。
なぜか瀬戸市が防波堤となり、けっしてその先の地域に姿を見せることがなかった愛知のツキノワグマ。
それだけに“安全地帯”と思われていた小牧市・犬山市での目撃情報は「ついにきたか」という感じで地元のトレイルランナーにも緊張が走っています。
小牧市によると「10月29日9時23分頃、犬山市楽田方面から小牧市方面へ走り去る「熊」と思われる目撃情報」があったとのこと。
おそらく元々この地に棲息していたわけでなく、奥三河か豊田市の山間部から瀬戸、春日井、犬山の山伝いで移動してきたのではないでしょうか。
岩巣山からの眺望
ご存知のように愛知の山間部は東海自然歩道でつながっており、ナゴヤランナーにとって優良なトレイルランニングコースになっています。
これまで「犬山・小牧・春日井の山にはクマが出ない」という安心感、というか勝手な思い込みがありました。
しかし今回、小牧市・犬山市で目撃となると、クマの行動範囲が愛知の山間部全域に広がっている可能性が高く、もはやどこも安全とは言えなくなってしまいました。
これからは春日井三山、尾張三山、八曽山などに入る際も、奥三河の山々と同じように熊鈴の携行などなんらかの準備・対策が必要かもしれません。