愛知県初の市民マラソンとなりそうな「西尾市フルマラソン大会」（仮）。当初の計画では2021年開催予定でしたが、その1年先の2022年冬の開催をめざして動き始めました。
愛知県には自治体主催の市民マラソン（男女参加できる大会）が存在しません。かつて豊橋市で「日比野賞中日マラソン」という名の大会が行われていましたが、エリートのみのレースでした。
このため愛知県初の市民マラソンはどの自治体が開催するのか注目されていたわけですが、このまま順調に進めばその栄冠は名古屋市を差し置いて西尾市に輝きそうです。
同じく市民マラソンがなかった三重県は、ひと足早く来年2021年に「みえ松阪マラソン」を開催（今年開催予定が延期に）。ちなみに福井県も市民マラソン空白地帯ですが、2023年の北陸新幹線福井・敦賀開業に向け、フルマラソン大会開催の動きが具体化しつつあるようです。
さて、西尾市は三河の小京都とも称される、山あり海あり温泉ありの風光明媚な城下町。西尾抹茶や一色うなぎは全国区の名産です。
赤穂藩主・浅野内匠頭の手下集団によって惨殺された名君・吉良上野介の領地、旧吉良町もここ西尾市にあります。
このように歴史や自然を背景とした見どころ豊富な西尾市ですが、名古屋市内からはやや距離があります。 県外から前泊される方は苦にならないと思いますが、仮に受付が前日のみとなった場合、名古屋から2日連続で西尾市に行くのは精神的にキツい・・・。
いびがわマラソンのようにゼッケンを事前送付してくれたらうれしいものの、西尾市には海沿いを中心にリゾートホテルや温泉旅館が充実しているため県内在住であっても前泊が楽しいかも。
さて、「西尾市フルマラソン大会」は1市3町の合併10周年を記念して行われます。このため、コースは元々の西尾市街（城下町）エリアと海沿いエリアを含む変化に富んだルートになりそう。ワンウェイかラウンドコースかはまだ発表されていません。
参加定員は5000人ほど。エントリー開始は2021年夏を予定しています。愛知県初＆唯一の市民マラソン、いわば愛知県の看板大会となるだけに責任重大。他県のランナーから「もう一度参加したい」と言われるような大会になることを切に願っています。
