愛知県市民マラソン開催一番乗りはあの自治体か!?
現在、市民だれでも参加できる自治体主催のフルマラソン大会が1つもない県は、福井県、三重県、そして愛知県の3県のみ。すでに福井県と三重県が開催に向けて準備段階に入っており、ついに日本で唯一のフルマラソン不在県となってしまう・・・かにみえた愛知県ですが、意外な自治体が開催に名乗りをあげました。
愛知県では10年前までフルマラソン大会(豊橋市)が開催されていました。大会名は「日比野賞中日マラソン」。2009年3月の最終大会までじつに57回を数えました。
ただ、日比野賞はエリートランナーのみが対象のため、市民マラソンとは呼べません。同じくウィメンズマラソンも女性しか参加できない特殊なイベントのため、こちらも“市民”マラソンの定義から大きく外れます。
つまりこれまで愛知県では、自治体主催かつ公道を走る、いわゆる真の意味で「市民マラソン」と呼べる大会が存在しませんでした。
しかしここ10年ほどのマラソンブームを受けて、愛知県でも市民マラソン開催の機運が2回ほど盛り上がりました(※)。いずれも蒲郡市でしたが、いつのまにか立ち消えに・・・。
※2012年の「ナイトフルマラソン構想」、2014年の「シーサイドを走る市民フルマラソン構想」いずれも実現に至らず。
すっかり忘れかけていた矢先、今朝の読売新聞の報道で意外にもあの西尾市が2021年に5000人規模のフルマラソン開催をめざしていることがわかりました。
意外と言っては失礼ですが、まさか西尾市が愛知県で市民マラソン一番乗りを果たそうとは想像できなかったのが正直なところ。
これまで名古屋RJでも何度か取り上げていますが、個人的にもっとも開催実現に近いのは犬山市だと考えていました。実業団選手の参加も多い「読売犬山ハーフマラソン」の開催実績があり、国宝犬山城を擁する愛知県でも有数の観光地。
犬山市・名鉄グループ・読売新聞が本気でタッグを組めば、愛知県の自治体の中ではもっとも実現性が高いのではと勝手に期待を膨らませていたものです。
さて、話を本題に戻します・・・県外の方は「西尾市ってどこ?」という印象かと思います。西尾市といえばなんといっても抹茶。その原料となる碾茶の生産量は日本一(市町村別)。あの宇治市(京都)をもしのぐことをご存知でしょうか。
さらには西尾市は「三河の小京都」と呼ばれ、城下町の古い町並みや三河湾沿いの風光明媚な景観など、観光地としても全国から市民ランナーを迎えるに値する観光資源が充実しています。
ちなみに名古屋駅から西尾まで名鉄特急直通で48分ほど。アクセスも良好で町並みもきれい。一色うなぎ、温泉、吉良上野介・・・ビフォーアフターも楽しめる歴史とグルメのまち西尾市は、観光型市民フルマラソン開催地にぴったりといえるでしょう。